ブックタイトル森林のたより 776号 2018年5月

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概要

森林のたより 776号 2018年5月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミー森林技術開発・支援センターまでじて調整することで、平成28年度の現場で発生したようなワイヤの弛みによる無駄な待ち時間はなくなりました。また、ラマコの貸し出し先の林業事業体が必要に応じて設定変更できるように、ブレーキ設定マニュアルも作成しました。ラマコは、現場条件が整えば、圧倒的なパフォーマンスを発揮します。これからもラマコを県内各地の現場で活躍させていきたいと思いますので、ご興味のある方はどうぞお気軽にお問い合わせください。レーキの設定を最適値に変更できるようになること、の2つです。まず、1については、事前研修の成果もあり、順調にこなしました。その後、2に重点を置いて研修は進められました。ラマコでの集材作業は数種類の動作を組み合わせて行われますが、空搬器を走行させるとき、荷吊索を下ろすとき、荷を吊り上げるとき、実搬器を走行させるとき、荷を下ろすとき等、各動作時のブレーキの強弱を個別にコンピューターで設定できるようになっていることをまず教わりました。要するにその数値をコンピューター上で変更すれば、ブレーキの強弱を調整できるのです。言葉で説明すると簡単なことのように思われるかもしれません。でラマコの使いこなし術を学ぶ平成29年2月、県内林業事業体の森林技術者3名と私は、あらためてチェコのメンデル大学を訪問し、技術研修を受けてきました。ラマコの操作に習熟した技術者を一人でも多く確保するため、前回とは違うメンバーで臨んでいます。チェコで学ぶ時間は限られていますので、今回のメンバーは、あらかじめ当アカデミー演習林で実機を用いた事前研修を受け、基本操作を身に付けてからチェコへ渡りました。メンバーに課せられたミッションは、1ラマコの架設・基本操作を確認すること、2現場の状況に応じてブすが、実際現場では、どの操作(搬器走行、荷の上下等)をしているときに、どのワイヤ(HBL、HAL)が、どうなっているのか(弛み過ぎ、適当、張力が大き過ぎ)を冷静な観察によって正しく把握し、パラメーターを選んで、適切な数値に変更しなければならず、実地研修でなければ習得は困難であると感じました。ちなみにチェコの公用語はチェコ語で、同行した通訳も対応できないので、講師の不慣れな英語(それもかなりのドイツ語訛り)を日本語に訳していただいて、研修生が聞くというスタイルだったため、意思疎通が円滑にいかないこともありました。ラマコのブレーキのことも、すぐには理解できなかったので、夜にホテルで復習し、それでも分からないことは翌日質問して、メンバー間で共有するようにしました。いよいよラマコを使いこなす帰国後、当アカデミーのラマコでブレーキ設定を少しずつ変えてみたところ、思いどおりワイヤの弛みを調整することができました。その後の垂井町、恵那市、東白川村でラマコを稼働させた際にも、それぞれの現場の状況に応▲ブレーキ設定の変更操作を習得▲ブレーキ設定のマニュアルを作成MORINOTAYORI19