ブックタイトル森林のたより 776号 2018年5月

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概要

森林のたより 776号 2018年5月

●詳しい内容を知りたい方はTEL050ー3160ー6090(代)岐阜森林管理署まで国有林の現場から国有林から民有林へのアプローチ20岐阜森林管理署主任地域林政調整官大島愛彦馬瀬川渓流魚付き保全林の紹介下呂市と岐阜森林管理署では、鮎釣りで有名な馬瀬川及びその支流に生きる渓流魚の生息環境を守るために必要な森林を「馬瀬川渓流魚付き保全林」に指定し、森林の保全に取り組んでいます。保安林ではありません。地域独自の取組で、全国的にも珍しい制度です。下呂市馬瀬地域の森林面積の26%に当たる2,385ha(国有林1,914ha、民有林471ha)を指定し、間伐の実施、広葉樹の保存、皆伐は小面積に努め、川岸や沢筋から30m以内の森林は天然木の育成を推進しています。取組開始から15年が経過し、地域の人たちへ再度の周知が必要との観点から、2月25日(日)に行われた馬瀬の集い(日本で最も美しい村連合加盟10周年記念イベント)の中で馬瀬川渓流魚付き保全林の取組を紹介しました。今後も引き続き間伐や治山事業で森林の健全な育成管理を行い、渓流魚がすみやすい水環境・森林環境づくりに取り組むとともに、新たな指定箇所の調査・研究、森林所有者や遊漁者等への普及啓発に努めます。生産性向上実現プログラム研修会の開催3月6日(火)揖斐川町谷汲文化会館で、岐阜県揖斐農林事務所と岐阜森林管理署の共催で生産性向上実現プログラム研修会を開催しました。生産性向上実現プログラムとは、安定的・効率的な木材供給体制の確立を目指して各森林管理署にモデル事業地を設け、森林管理署、素材生産事業者、県等の専門家で構成するプロジェクトチームでP(計画)D(実行)C(点検)A(改善)を行い、生産性向上を図る取組です。講師は岐阜森林管理署の熊﨑森林技術指導官と、本プログラムに取り組んだジープフォレスト株式会社(岐阜市)の山中専務で、中部森林管理局の取組成果発表会で2年連続優秀賞を受賞した取組事例を学び、生産システム等の改善ひいては揖斐川流域の木材生産量の増加を図ることを目的に開催しました。講師が一方的に話すばかりでなく、参加型の研修会で、参加した素材生産事業者等からは「日報のどこに着目すればボトルネック(生産性の低い工程)を把握できるのか。現場と事務が分離していては生産性は上がらない。生産性を日々管理し、情報の共有、全員が作業内容を理解することが大切。レンタル機械は当たり外れがある。借りたらまず試し運転で不具合がないか確認する、もしくは年間で借りる機械を固定するとトラブルを回避できる。最初の計画をどう作るかが重要。チェック、アクションで把握した改善点を次の計画に活かすことが大切」など、生産性向上に向けた参加者各社の取組事例などが紹介され、活発な意見交換になりました。生産性向上実現プログラムは平成27年度から中部森林管理局が全国に先駆けて取り組んできた事例であり、今後もこれまでの取組成果について民有林の皆様へ積極的に普及していきたいと考えています。民国連携で研修会を開催しませんか?皆様からのアプローチをお待ちしています。▲馬瀬川渓流魚付き保全林の紹介▲生産性向上実現プログラム研修会MORINOTAYORI 20