ブックタイトル森林のたより 777号 2018年6月

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概要

森林のたより 777号 2018年6月

普及コーナー可茂地域における普及活動について■可茂農林事務所林業課林業普及指導員荻巣勝俊林業普及指導員渡辺公夫管理委員会の場で検討をすることにしました。平成29年5月23日には県下のトップをきって御嵩町の地域検討会が開催され、森林配置の検討をスタートしました。森林管理委員会のなかった6市町に対しても、委員の選定などについて助言しながら、地域検討会の開催を支援し、9月末までに10市町村すべてで第1回目の会議を開催することができました。地域検討会の構成は、市町村によって人数の多少はありますが、林業・木材産業の関係者だけでなく、自治会、観光関係者、学識経験者など多様な方がメンバーになっています。○市町村案の検討地域検討会では、県が地域森林計画で定めた基準により作成した案をたたき台にして検討が進められました。たとえば七宗町の地域検討会では、木材生産林を決定する県の基準の一つ「林道からの距離300メートル未満」に着目しました。七宗町では、可茂森林組合が、平成まとまりや林道からの距離などによる客観的な基準を設けて決定します。また、「生活保全林」は集落や生活道路に隣接する森林、「観光景観林」は観光道路沿いの優れた景観の森林に設定します。この森林配置計画の策定は、県が一方的に決めてしまうのではなく、市町村が地域の実情を踏まえて計画案を作成し、「地域検討会」で議論をしながら決定していくこととされました。○地域検討会のたちあげ可茂管内の10の市町村のうち、可児市、七宗町、東白川村、御嵩町には森林管理委員会がありましたので、この4市町村では、森林平成29年度は第3期岐阜県森林づくり基本計画が策定され、その計画の柱である100年先の森林づくりがスタートしました。可茂地域の林業普及活動においても、100年先の森林づくりを進める施策への取り組みを始めましたので紹介します。100年の森林づくり計画~森林配置の検討~100年先の森林づくりとは、望ましい森林配置への誘導や人工林の齢級構成の平準化を目指すもので、その基礎となるのが、「100年の森林づくり計画(森林配置計画)」です。森林配置計画では、県内の民有林を、持続的な林業経営を行う「木材生産林」と公益的機能の維持・増進をしていく「環境保全林」に区分します。併せて、必要に応じ「生活保全林」と「観光景観林」を設定します。「木材生産林」と「環境保全林」の区分は、積雪深、傾斜、標高、土壌などの自然条件、団地としての▲地域検討会の開催状況(御嵩町)MORINOTAYORI 18