ブックタイトル森林のたより 778号 2018年7月

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概要

森林のたより 778号 2018年7月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0581ー38ー2514本巣市役所林政課まで19わがまちの森林・環境行政本巣市の森林づくりに関して紹介します。本巣市の森林づくり2獣害防除事業本市にはツキノワグマや多くのニホンジカが生息しており、人工林等の皮むきによる被害が増えています。このため、県の補助事業を活用し、事業体に対して獣害防止のためのビニールテープ巻に要する経費の一部を助成しています。3間伐材搬出促進モデル支援事業搬出間伐の推進のため、国又は県の補助事業により生産された間伐材を山土場から木材市場へ搬出する事業体に対し、搬出経費の一部を助成しています。4間伐事業・間伐促進作業道支援事業搬出間伐等の推進のため、国又は県の補助事業により間伐、間伐材搬出及び作業道の開設をした場合、事業体に対して市復興のため乱伐され、こうした森林は今では僅かに残るのみとなっています。この貴重な残存木を本巣市ゆかりの武将である古田織部に因んで「織部杉」と命名し、調査及び保育活動に取り組んでいます。2森林教育活動森林や林産物に親しむことで、森林の多面的な機能や大切さを学んでもらうため、市内の小学校裏山を利用して、小学校中学年の児童に対し、植林・枝打ち、ツリークライミング、椎茸の栽培及び料理教室を実施しています。3間伐講習会担い手の育成・確保を図るためには、林業体験を通じて森林整備に関心を持ってもらうことが重要なことから、農林高校の生徒や森林所有者等に対して間伐講習会を実施しています。【本巣市役所林政課】森林の概要本巣市は、東西17km、南北43km、総面積は375km2で、岐阜県の南西部のほぼ中央から北端に位置しています。森林面積は、323km2で総面積の86%を森林が占めています。また、民有林面積は森林面積の約85%の274km2で、そのうちの42%がスギやヒノキの人工林です。森林整備のとりくみ本市で実施している事業について紹介します。1観光・景観整備事業本市には日本3大桜の淡墨桜があり、開花時には多くの観光客が訪れます。このため、「清流の国ぎふ森林・環境基金事業」を活用し、平成25年度から29年度にかけ、周辺の景観整備を目的とした間伐を行うとともに、森林散策を楽しむことができるように遊歩道整備や、東屋などの施設の改修を行いました。また、淡墨桜やうすずみ温泉までの国道沿い等の森林の除間伐を実施し、沿道の修景整備も継続して行っています。補助金の嵩上げを行っています。5里山林整備事業「清流の国ぎふ森林・環境基金事業」の「里山林整備事業」を活用し、倒木等から道路、電線等のライフラインを守るため不用木や危険木の除去を行っています。また、森林内が明るくなることで、獣の潜む場所が減り、獣との遭遇防止や農作物被害対策にもなり、市民の日常生活への不安軽減と生活環境の向上が図られています。本巣林研クラブの取り組み本巣林研クラブは、里山の恵みを生かした特用林産物の研究、育林等林業技術の習得、林業生産活動の助長と活性化及び普及に努めることを目的として昭和56年から活動をしています。主な活動内容は以下のとおりです。1織部杉の保育・普及活動本市の森林は、かつて、この地を訪れた金原明善翁により、治山治水の公益性と個々の資産作りのため植林が進められ、以後、先人たちの管理により立派な美林が育てられました。しかし、終戦後の都▲間伐等による修景整備▲織部杉の保育活動▲農林高校生の林業体験▲ツリークライミング体験▲うすずみの森の整備▲クマ被害等の防除MORINOTAYORI 10