ブックタイトル森林のたより 778号 2018年7月

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概要

森林のたより 778号 2018年7月

保安林制度の概要■保安林とは森林には、水を蓄え、洪水を防止する機能、土砂の流出や崩壊を防止する機能、森林浴やレクリエーションにより心身をリラックスさせるなど様々な機能があります。このような機能を特に発揮させる必要のある森林を森林法に基づき保安林として指定しています。■保安林の種類保安林は指定目的によって区別され、全部で17種類定められています。そのうち岐阜県内にあるのは次の9種類です。●水源かん養保安林●干害防備保安林●保健保安林●土砂流出防備保安林●なだれ防止保安林●風致保安林●土砂崩壊防備保安林●落石防止保安林●魚つき保安林▲魚つき保安林(東白川村)保安林の種類別割合■保安林で気をつけること保安林では、森林の働きを維持するために次のような行為が制限されており、違反すると法律により罰せられる場合があります。●立木竹の伐採、立木の損傷、家畜の放牧、下草・落葉・落枝の採取、土石・樹根の採掘、開墾その他の土地の形質の変更※詳しくは最寄りの県農林事務所又は県庁治山課森林管理係へ事前にお問い合わせください。水源かん養土砂流出防備土砂崩壊防備その他2% 1%32%65%岐阜県には約42万haの保安林がありますが、この保安林を守っていくことが私たちの生活を守ることにもつながります。保安林の適正な管理にご協力ください。【治山課長谷部達也】台風シーズンに向けて今年も台風シーズンが目前にせまってきました。近年は、大型の台風や集中豪雨等で、全国各地で山くずれや土砂流出による甚大な被害が発生しています。岐阜県においても平成26年に飛騨地域を中心に多くの土砂災害が発生しました。このような被害の軽減をはかるため、県では、地形や地質などから見て山くずれや土砂流出により人家などに直接被害を与える災害危険度が高い箇所を山地災害危険地区に指定し、重点的に治山事業を進めています。さらに、災害による人的被害をなくすためには、自分の身は自分で守るという自助や共助の取組が重要です。台風シーズンを前に、自宅周辺などの山地災害危険地区や避難所を確認してみてはいかがでしょうか。山地災害危険地区の位置は、県域統合型GISからご覧になれます(https://gis-gifu.jp/gifu/portal/index.htmlより、山地災害危険地区で検索)。【治山課加藤里実】MORINOTAYORI 20