ブックタイトル森林のたより 782号 2018年11月
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森林のたより 782号 2018年11月
今後について?今後は、県外や都市部の方にも飛騨市の良さや広葉樹等を活用したアロマづくりの良さを知っていただきたいため、原料採取からアロマづくりまでを体験できるツアーなどの可能性を探ってみたいそうです。お話を伺って都市部からの移住者ならではの視点を持ち、行政では難しい柔軟な施策に取り組んでいる姿勢が、輝いていました。地域おこし協力隊としての任期は3年ですが、末永く地域でご活躍されることを期待しています。【飛騨農林事務所瀧澤嘉男】地域の人今回は、広葉樹を活かしたまちづくりを進めている飛騨市において、飛騨市地域おこし協力隊として、広葉樹などを活用した活動に取り組んでおられる中富康子さんにお話を伺いました。地域おこし協力隊とは地方自治体が都市住民を受け入れ、隊員として委嘱し、隊員が地域で生活し、農林業の応援など地域協力活動に従事しながら、地域への定住・定着を図る国の取組です。隊員に至った経緯は?中富さんは、広島市のブライダル業界に勤めていた頃、自然や町めぐりが好きで旅行をしていたそうです。その中で、自然・もの・人を巡る循環に気づき、いずれはその環に関わるような活動がしたいと考えていたところ、そのような活動ができそうな飛騨市地域おこし協力隊の活動を知り、飛騨市の募集に応募するに至ったそうです。隊員としての活動は?平成29年4月より隊員として活動してきた中の主な2つの取組をご紹介します。まずは、広葉樹を活用した木製品生産ネットワークの構築に取り組んだというものです。具体的には、前職のブライダル業界での経験を活かし、飛騨市内の木工職人さんたちが連携し、新たな木製品を生産する企画の立ち上げをお手伝いしたそうです。二つ目は、こちらの取組が現在では主なのですが、飛騨市の広葉樹等を活用した香りのミスト等(以下、アロマとします。)をつくる体験活動です。広葉樹等のアロマとは?アロマの素となる樹木等の香りは、高温の水蒸気を木片等にあて、それを冷やし蒸留することで、抽出できるそうです。アロマに使用する木片には、飛騨市内の森で採取したクロモジを主原料とすることが多いそうですが、広葉樹だけに限定するのではなく、香りの良いヒノキ等、様々な香りの良い樹木を使用しているそうです。アロマづくりの体験活動飛騨市では、市民の健康づくりとウォーキングを通じた交流人口の拡大を目的としてクアオルト健康ウォーキング(気候性地形療法を基本とした運動療法)に取り組んでいます。その、ウォーキング体験イベントの一環として、「森の恵みたっぷりヘアミストづくり」と題した体験講座を実施したり、市内のカフェにて「植物蒸留ワークショップ」として飛騨市内の森の樹木を使い「香り」を抽出する過程を地域の方々に体験していただいたりしています。アロマと聞くと女性のイメージが強いですが、参加者の3割程度は男性だそうです。●詳しい内容を知りたい方はTEL0577ー33ー111飛1騨農林事務所まで飛騨市地域おこし協力隊隊員中富康子さん飛騨市地域おこし協力隊の取組中富さん抽出の準備をする中富さんワークショップでの中富さんMORINOTAYORI9