ブックタイトル森林のたより 783号 2018年12月
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森林のたより 783号 2018年12月
普及コーナー郡上森林マネジメント協議会(仮称)設立に向けた普及活動■郡上農林事務所林業普及指導員和田将也郡上市は、岐阜県の中央部に位置し、管内森林面積92千haのほとんどが民有林で、そのうち53%にあたる49千haが人工林となっています。今回は、郡上市が中心となって設立を目指している「郡上森林マネジメント協議会(仮称)」(以下「協議会」)の設立に向けた取り組みと地域が目指す新しい森林管理の仕組みづくりを中心にご紹介します。環境保全と木材生産の両立を目指した郡上の山づくり郡上地域では、平成27年9月に稼働した大型製材工場に向けて木材を安定供給するため、森林経営計画団地を来、初めの計画期間(5年間)が経過しましたが、一部の森林所有者や林業事業者からは「森林経営計画を立てたけど、実行管理ができないので2回目の計画は立てられない」などの切実な意見が出てくるようになりました。このような現状を打開するためには、地域の森林を一元管理する新しい仕組みが必要ではないかとの声が郡上市森林づくり推進会議等を通じて聞かれるようになり、今年度一年間かけてこれからの森林管理の仕組みについて検討を行っていくことになりました。現在の取り組み平成31年4月に新たに森林経営管中心に市内の林業事業者が木材生産を進めており、それによって主伐・再造林の取り組みが進みつつあります。しかし、その一方で近年は集中豪雨などで災害の発生が懸念されることから、森林・林業関係者は森林資源の利用を行いながら公益的機能の維持増進を図ることを今まで以上に求められています。そこで、郡上市では林業事業者への皆伐事前指導、危険地形を把握し災害リスクを低減させるための研修会などを開催し、将来を見据えた健全で実り豊かな森林づくりを進めています。新たな仕組み構築の必要性当地域では、管内民有林面積89千haの20%にあたる18千haで森林経営計画が作成されていますが、今後も森林経営計画の作成面積を増やしていく必要があります。そこで、傾斜区分図及びゾーニング図面と森林経営計画作成位置図を重ねてみると、傾斜が緩く林道から近いなど条件のよい森林では一定間隔を置いて繰り返し森林経営計画を作成し森林整備が行われているものの、急傾斜の森林では計画があまり立っていないことが分かってきました。また、森林経営計画制度の開始以▲林業事業者を対象とした危険地形把握のための研修会▲地域関係者に対する協議会の説明MORINOTAYORI 14