ブックタイトル森林のたより 791号 2019年8月
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森林のたより 791号 2019年8月
●詳しい内容を知りたい方はTEL0572ー23ー1111内線(291)東濃農林事務所まで2.作業道づくり道づくりは、木材生産にとって必要不可欠な施設です。しかし、作る場所や線形を誤ると昨今のゲリラ豪雨等により被災し、維持管理費用が高額になり長く使える道では無くなってしまいます。東濃管内では、一部にマサ土地帯があるため、傾斜区分図やCS立体図により机上で危険度を把握してもらうと共に、マサ土地域では、必要最小限の開設延長や、縦断勾配を緩くするよう助言しています。3.森林研究所との連携1ヒノキ根株腐朽病調査支援森林研究所では、県下全域で標記調査を行っており、東濃農林事務所では、林業事業体からの情報や、補助金検査等で入手した腐朽菌被害情報を森林研究所に提供しました。また、森林研究所の現地調査に同行し調査支援を行いました。結果は、調査箇所では病気の個体が少なく一安心出来ました。2マサ土作業道今年度から、東濃農林事務所で提案したマサ土地域の森林作業道の縦断勾配調査について森林研究所の研最後に一言各林業事業体は100年先の森林づくり実現のため、皆伐・再造林や利用間伐に積極的に取り組んでいます。林業事業体が、森林所有者の信頼を得て安定した森林経営を継続するためには、目の前の木材生産だけにとらわれず、植栽木の手入れや将来の目標林型を考えた、森林の財産価値を高める丁寧な施業方法を検討する等、自覚を持って取り組んで行くことが必要と考えます。林業事業体と一緒に、森林所有者の立場での森林づくりを考えながら、1木材生産2植栽木に対する獣害対策3森林技術者の育成4多様な植物が生息出来る森林整備5都市近郊林整備を進めていきたいと思います。供を行いました。今後の、皆伐地のコスト整理・分析は陶都森林組合森林施業プランナーと協力して行い、施業の効率化、森林所有者への利益還元に繋げたいと考えています。2再造林事業地の獣害対策東濃管内では、しばらく大面積の植栽実績が無いため、獣害の情報が全く有りませんでした。このため、東濃農林事務所で生息動物の生息調査を行いました。(1)?平成29年度植栽地2箇所、平成30年度植栽地1箇所で、定点カメラを設置し調査したところ、ニホンカモシカ、ウサギが撮影されました。(2)?また、プロットを2市で計4箇所設定し食害調査を行った結果、4箇所ともウサギ等の痕跡が確認出来ました。カメラと食害調査の結果、苗木を食害する生息動物を確認出来たので、陶都森林組合へ情報提供を行い、皆伐地に防護柵の設置を行うことが出来ました。今後は防護柵の見回り等の支援を行う予定です。究課題として取り上げられました。現地案内、森林所有者との調整、現地調査支援を行う予定です。今後の課題○獣害対策の必要性管内ではニホンジカの目撃情報等が少ないため、植栽しても被害が無いと思っていましたが、当初想定していなかったノウサギやニホンカモシカの食害を受けてしまいました。また、近年管内でのニホンジカの痕跡(ヒノキの樹皮剥ぎ、リョウブの樹皮剥ぎ)が拡大しています。今後皆伐・再造林を促進するには獣害対策と、その見回りが重要になる事は確実です。○人材確保今年度から森林環境譲与税が各市町村に配分されます。新たな予算となる譲与税の一部は、手入れがされていない人工林民有林の整備に活用される事になることから、森林整備を進める森林施業プランナーや、森林技術者の増員が必要になります。様々な業界で人手不足が叫ばれていますが、譲与税を活用し安定的な事業量を確保出来れば林業事業体が規模拡大するチャンスでもあります。MORINOTAYORI15