ブックタイトル森林のたより 795号 2019年12月

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概要

森林のたより 795号 2019年12月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0576ー52ー3111下呂農林事務所まで協議会のあり方を考える上でも示唆に富むものであり、非常に参考となるものでした。リスクを考慮した作業道開設効率的に木材生産をするためには、適切な路網整備が不可欠です。当管内では、平成30年の梅雨前線豪雨により多くの山地災害が発生したこともあり、昨年度、岐阜県森林研究所に講師をお願いし、山地災害リスク管理を主な内容とした作業道開設研修を実施しました。(詳細は、平成30年11月(№782号)の普及コーナーをご覧ください。)今年度は、山地災害リスクを考慮した作業道開設の計画能力向上を目的として、より実践的な研修を実施しましたので、その概要について紹介します。なお、講師は、昨年度に引き続き臼田専門研究員、和多田主任研究員にお願いしました。【CS立体図等を活用した路線計画】昨年度も座学を実施していますので、今年度は、絞り込んだ内容で説明を受けた後に、研修参加者それぞれが、実際に森林基本図、傾斜区分図・CS立体図を活用し路線計画を行いました。その後に、事前に提出頂いていた1計画を事例として、講師から、具体的に改善点や留意点等について指導を受けました。研修参加者からは、「今まで森林基られるよう研修内容を更に充実させていきたいと考えています。終わりに近年、旺盛な木材需要に応えるため、木材生産量の増加が強く求められています。その中で、古くからの林業地でもある当地域が今後も永く林業を営むためには、経済性と環境保全との調和を考慮した上で木材生産の増加に取り組み、次世代へ森林づくりを繋いでいくことが不可欠です。この大きな課題に応えられるよう地域の関係者のみなさんと一緒に考え、取り組んでいきたいと思います。ミーの下野林業普及指導員にお願いしました。郡上市林務課から、主に森林経営管理法や森林環境譲与税に関する郡上市の取組についてご説明を頂き、その後、樋口事務局長から、郡上マネ協の概要、現在の取組と今後について、ご説明を頂きました。また、下野林業普及指導員からは、市町と林業事業体が連携した組織の優良事例として愛媛県西予市や久万高原町の取り組み事例について、ご説明を頂きました。下呂市では、新たな制度に関する予算を9月補正予算にて計上したところであり、年度当初から事業を開始している郡上市や郡上マネ協の取組は非常に参考となるものでした。また、西予市や久万高原町の取り組み事例については、現在、下呂市で組織されている下呂市森林集約化本図で路線を計画していたが、傾斜区分図やCS立体図を活用すれば現場に行かなくても分かることが多い」という声も聞かれ、CS立体図等を活用した路線計画が、リスク管理の面だけでなく、業務効率化の面からも有効であると思われました。【現地での路線計画検討】机上での路線計画と同様に、事前に提出頂いていた1計画を例として実際に路線を現地踏査しました。踏査の中では、作業道開設前の山を見てリスク箇所をどのように判別するかといった内容について講師から説明を受けました。研修後のアンケートでは、現地踏査で学んだことについて有用との声があった他、「やむを得ず通過しなければならない危険個所への対応方法について知りたい」との要望もありました。今後は、その要望にも応え▲現地踏査でリスク箇所を確認▲CS立体図等を用いて路線計画▲郡上マネ協による講義MORINOTAYORI15