ブックタイトル森林のたより 795号 2019年12月

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概要

森林のたより 795号 2019年12月

国有林の現場から38「国民の森林」としての計画づくりのために?長良川流域国有林見学バスツアーを開催?当日は、台風21号接近の影響で、残念ながら、現地見学会は中止となってしまいました。しかし、代わりに屋内で実施した意見交換会では、参加者から「国有林の機能類型はどのようになっているか」といった質問や、「モデル林を設定し、広く見ていただけるようにしてはどうか」といった意見もお受けすることができました。末筆になりますが、ご多用の中、今回の現地見学会にご参加いただきました皆さんに感謝を申し上げますとともに、配慮が十分に至らなかった点につきましてはご容赦をいただきたいと考えます。(岐阜森林管理署)挑戦となります。今回の見学会には、長良川流域の七市二町から、地域住民、市町、県農林事務所、林業事業体等の皆さん、約10名のご参加をいただきました。ところで、長良川流域は、流域の森林総面積17・7万ヘクタールのうち、国有林はわずか3%、5千ヘクタール弱に過ぎず、県平均国有林野率約21%と比べても、国有林が少ないことが特徴です。そのため、先に述べた「国民の森林」としての国有林の存在感が希薄な地域とも言えます。だからこそ、日頃目にすることのない国有林を実際にご覧いただくことで、今回予備編成を行っている第六次国有林野施業実施計画が、民有林と国有林を通じた、地域の森林の政策課題に寄与する大切な計画であるという認識を少しでも共有していただきたい、という願いを込めました。平成二十五年四月に国有林野事業は一般会計へと移行しましたが、その際に新たに策定された、国有林野の管理経営に関する基本計画には、「民有林に係る施策との一体的な推進」等、国有林を名実ともに「国民の森林」とする方針が強く示されています。一方、民有林施策における地域森林計画と同様、国有林においても、全国森林計画に即した流域レベルでの「国有林の地域別の森林計画」が策定されています。さらに、国有林野の管理経営に関する法律、国有林野管理経営規程といった法律等に基づき、上位の計画と整合した具体的な伐採・造林計画である「地域管理経営計画」、「国有林野施業実施計画」(二つで一冊となっています)を策定することとしています。本年は、岐阜森林管理署が所管する長良川森林計画区における第六次国有林野施業実施計画(令和3年4月~令和8年3月)の予備編成の時期にあたります。そこで、計画の検討段階で、地域住民や行政、林業関係者等の皆さんからご意見をいただくため、国有林見学会(バスツアー)を開催することとしました。これまで、岐阜森林管理署では、計画の検討段階において「地区懇談会」の開催を行ったことはありましたが、今回のように、実際に国有林の現地をご覧いただく取り組みは初▲第五次国有林野施業実施計画書と補助簿▲意見交換会の様子▲長良川流域の国有林MORINOTAYORI 16