ブックタイトル森林のたより 795号 2019年12月

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概要

森林のたより 795号 2019年12月

100年先の森林づくりシリーズ11第3期岐阜県森林づくり基本計画(H29~H33)では、望ましい森林の姿へ配置転換する「100年先の森林づくり」、林業経営を重視した「生きた森林づくり」、環境保全を重視した「恵みの森林づくり」に取り組んでいます。これらの取組状況について、隔月連載でご紹介します。◆100年の森林づくり計画人材育成・技術開発プロジェクト欧州製・獣害防止用資材の導入およびチェンソー防護服の開発岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアムでは、林業国であるドイツとの海外技術連携事業を進めており、その取り組みとして欧州で最も普及している獣害防止用資材「TUBEX(チューベックス)」を日本で初めて導入、全県下での施工と効果測定を行っています。また、林業者に対する安全意識が高いドイツ企業(P.SS社)と連携して、欧州製チェンソー防護服の日本仕様の開発に取り組み、1日本人の体形に合わせたサイズ設定、2高温多湿の気候に配慮した改良を加えるなどの試作と性能評価を繰り返すことで、仕様を決定し、この度、販売開始となりました。今後も、ドイツなど欧州の企業・大学との海外技術連携を深め、林業を取り巻く課題に対して、活路を開く一手となるような取り組みを進めていきます。TUBEX資材施工箇所100年の森林づくり計画人材育成・技術開発プロジェクト「100年の森林づくり計画(森林配置計画)」を実践するため、地域の森林づくりを支える専門人材の育成や、育林技術システムの開発、育林技術システムに係る人材の育成を進めるとともに、森林技術者の量的・質的な改善を図るプロジェクトです。P.SSチェンソー防護服【森林文化アカデミー森林技術開発・支援センター】●詳しい内容を知りたい方はTEL0575-35-2535産学官連携係まで第2回ふるさとの巨樹・名木探訪観察会を開催しました10月2日に「第2回ふるさとの巨樹・名木探訪観察会」を郡上市内で開催しました。今回は、「林業遺産」に認定された星宮神社社叢林、美並ふるさと館を訪れ、200年以上の歴史を刻む育成林業により成立した社叢林や筏流しなど地域に伝わる運材技術などを古川秀樹さんの案内で観察した後、石徹白へ移動し、白山中居神社の境内と浄安杉を訪れ、雪深い山里で地域の宝を守り抜く様子などについて、白山中居神社禰宜の石徹白隼人さんの説明を聴いた後、樹齢1000年を超える浄安杉に到達したときには、その姿に圧倒されました。最後に白山文化博物館を訪れ、白山信仰や歴史民俗資料等を見学し、地域の人々の営みの歴史を感じ取ることができました。今回の観察会では、山里に暮らす人達のたゆまぬ営みが巨樹や森林を支えていることに加え、巨樹が刻んできた歴史の重さを感じることができたと思います。星宮神社と社叢林筏流しの展示(1/2模型)(美並ふるさと館)山の道具の説明(美並ふるさと館)白山中居神社の説明【公益社団法人岐阜県緑化推進委員会専務理事黒﨑隆司】浄安杉(幹回り12.45m)浄安杉の前で参加者一同3MORINOTAYORI