ブックタイトル森林のたより 796号 2020年01月

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概要

森林のたより 796号 2020年01月

大垣市の森林づくり●詳しい内容を知りたい方はTEL0584ー47ー8629(直通)大垣市役所農林課まで大垣市の森林づくり施策を紹介します。37わがまちの森林・環境行政作業路等林内路網の未整備等により、間伐材の利用が進んでいないのが現状です。しかしながら、地球温暖化や山地災害防止、水源のかん養など、森林の公益的機能を高度に発揮させるためには、間伐をはじめとする適正な森林整備を進め、健全で豊かな森林づくりが必要です。大垣市の森林整備体制本市には、林業事業体である西南濃森林組合や、地域の森林を健全に整備したいという団体や地縁団体等が多くあります。森林を整備するためには森林所有者個人の意思もありますが、施業の集約化を図ることが必要で、集約化施業の森林経営計画の樹立を行うためには、関係者の協力が欠かせません。また、間伐等の手入れがされていない森林の整備のため、平成31年度(令和元年度)から森林経営管理法が施行され、法における森林経営管理制度や森林環境譲与税を活用することができるようになったことを契機に、地域での森林整備の推進のため、本市をはじめ西南濃森林組合を構成する5市町(大垣市、海津市、養老町、垂井町、関ケ原町)からなる「西南濃森林公共施設での木材利用本市では、令和2年1月に新庁舎がオープンします。この新庁舎において、県の補助事業等を活用し、市民の目に触れやすいロビー等を中心に木材を使用した内装を行いました。この木材は上石津産材として、市内で育った木を使用することができました。大垣市の森林の概要本市は、岐阜県の南西部に位置し、平成18年3月に旧上石津町と旧墨俣町と合併し、総面積2・06万haの市です。大垣地域の大部分は海抜4m程度の低湿地帯となりますが、北西部の赤坂地区に森林が存在しています。また上石津地域は、本市の西に位置し、南部は三重県、西部は滋賀県に接しており、地域の中心部を牧田川が南から北に流れ、川の東西に豊かな森林が広がっています。なお、墨俣地域は、大垣地域の東に位置する地域ですが、森林は存在していません。本市の森林は1・08万ha、民有林の4割がスギやヒノキの人工林であり、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林整備センターや公益社団法人岐阜県森林公社、本市による分収林が多く存在するほか、割山といわれる小規模な個人所有の森林が多く存在し、全体に小規模零細な所有形態となっており、手入れ不足の人工林が多く見られます。このため、近年は、間伐に対する補助制度の拡充等により、間伐の推進を積極的に進めていますが、木材価格の低迷や、経営管理推進協議会」を平成31年3月に設立・参画し、今後の森林経営管理事業を推進していくところです。大垣市の治山事業本市においても他市町と同様に、県の治山事業における、治山堰堤や土留め工などの工事により、森林の保全や地域住民の安全に寄与しています。森林・自然への関心の醸成市民が安全で安心して森林を楽しめる環境として、大垣地域では、青少年憩いの森遊歩道などがあり、上石津地域では多良峡森林公園や烏帽子岳の登山道及び林間広場などを整備しています。また、市街地でも木に触れ合う機会として、本市で年複数回開催される元気ハツラツ市などに木育のブースの出展などを行っているところです。そのほか、県の「清流の国ぎふ市町村提案事業」により、市の施設等に市内(上石津地域)で間伐された木材を上石津産材として活用した間伐材ベンチを設置しています。多良峡森林公園新庁舎内装写真MORINOTAYORI 12