ブックタイトル森林のたより 796号 2020年01月

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概要

森林のたより 796号 2020年01月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535内線(703)岐阜県立森林文化アカデミーまで1この現地は、残っているスギ・ヒノキも、熊・鹿・雪害で、二股・根曲がり・奇形が目立ち、用材にはならない。2林床は崖錐の小石地帯で、下層植生が殆どなく、A0層が溜まらないため、皆伐して植栽しても育たないので、市場ニーズがある現存のミズナラ・コナラ・ヤマザクラ・オニグルミ・ウリハダカエデ・イタヤカエデ等の育成を促していってはどうか。3環境保全林的な位置付けで、ある程度自然に任せる施業をしていってはどうか。と提案する研修生が殆どであった。【第2回研修】10月17日、高山市清見町内の笠原木材(株)管理森林で、8名の研修生を集めて開催しました。くとよい。4クリ・ホオノキ・ナラの太い木があり、飛騨産業の家具用材になる。という意見があり、講師からは、広葉樹の萌芽更新は、若木(20~30年生)しか活発に行われないため、この林は林齢が高すぎて難しい。また、多段林にするには、上層木を相当強度に伐採して光を入れる必要があり、下層の笹を如何に処理していくかが課題である旨のアドバイスがありました。今後の方針来年度からも、広葉樹施業を指導できる人材を育成するために、当研修を続けていきます。エゴノキ、オオバアサガラ、ヤマザクラ、ヤマナラシ、オニグルミ、クサギ、ゴマキ、コナラ、スギ、ヒノキ等が生育していました。各受講生は、この森林の目標林型を設定し、その目標に到達させるために今後どのような施業が必要か検討しました。その手順は、まず横井教授が作成した「診断&施業提案シート」の次の項目を記入していきました。1対象森林の現況2施業・管理の目的3目標林型4施業方針5今回の作業その後、各研修生が検討事項を発表し合い、講師を交えて意見交換を行いました。主な意見としては、現地は、標高約800m、スギ18ha、ヒノキ38ha、天然林178haと、76%を天然林で占められていました。森林の現況樹種は、ミズナラ、イヌブナ、ミズメ、エゴノキ、オオカメノキ、リョウブ、ウダイカンバ、クリ、ホオノキ、ナラ、シロモジ、イタヤカエデ、ヤマザクラ、オニグルミ、ゴマキ、コナラ、スギ、ヒノキ等が生育していました。今回も、各研修生は「診断&提案シート」に従って、現況の調査、目標林型、今後の施業方針等の検討を行い、それぞれの内容の発表の後、講師を交えて意見交換を行いました。主な意見としては、1広葉樹林全体に笹が繁っており、林床に有用広葉樹の稚樹が見受けられないため、皆伐しても天然下種更新は見込めない。2市場の広葉樹の需要(ミズメ、サクラ、コナラ、ミズナラ、ウダイカンバ等)を考慮し、抜き切りして活用したらどうか。3全体的に傾斜が緩く、高山市に近いため、作業道を整備し、マウンテンバイクのトレールロードとして活用した方がお金になるのではないか。1日5千円で、清々しい広葉樹林内を走らせたり、薪の提供やキャンプ場として利用してい▲第1回研修(意見交換)▲第2回研修(現況調査)▲第2回研修(意見交換)MORINOTAYORI19