ブックタイトル森林のたより 796号 2020年01月

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概要

森林のたより 796号 2020年01月

コンテナ苗植栽研修を実施しました県では、主伐・再造林を進めており、令和3年度には450haの再造林を行うことを目標としています。通年植栽が可能で低コスト化が期待されるコンテナ苗ですが、利用した経験がない、使用方法がわからない等の理由から、活用が広まっていません。このたび、1 0月9日、1 6日に、低コスト再造林の知識や技術を有する森林技術者の育成を目標として、コンテナ苗植栽研修を実施しました。両日とも住友林業株式会社の講師により開催し、充実した研修となりました。初日は、コンテナ苗に期待される活用方法や植栽方法について学んだ後、コンテナ苗生産施設を見学しました。また2日目は、ドローンを使用したコンテナ苗(50本8kg)運搬のデモンストレーションの後、研修生各自が、植付け穴を掘る5種類の道具を使用して、実際にコンテナ苗の植栽及びツリーシェルターの設置を体験していただきました。研修生からは、「コンテナ苗の利用方法がよくわかった」「様々な道具を比較することができてよかった」「ドローンで苗が運べると作業が楽になる」などの意見が聞かれました。県内では初めての研修会でしたが、コンテナ苗の理解が深まりました。県内での普及が進むことを期待します。研修カリキュラム●座学コンテナ苗の基礎知識、期待される活用方法コンテナ苗の植栽方法●視察岐阜樹木育苗センター●実技ドローンによるコンテナ苗の運搬コンテナ苗の植栽実習等第57回治山シンポジウムに参加しました。写真-1第57回治山シンポジウム写真-2高木森林監視指導監の発表令和元年10月2日に国立オリンピック記念青少年総合センターにて、第57回治山シンポジウム(主催:治山懇話会、事務局:林野庁治山課)が開催されました。治山シンポジウムでは、「山地災害対策におけるICT等先端技術の活用事例と今後の展望」をテーマに、話題提供及び討論が行われました。パネリストとして、本県から治山課森林監視指導監が「ICT等先端技術の応急復旧対策における活用の取り組み」と題し、治山GISの活用など県の取り組みを発表しました。その他、株式会社白鳥建設より「ICT等先端技術を活用した施工の現状」、森林総合研究所より「ICT等先端技術を活用した危険地判定」の話題提供がありました。質問も多く出され、治山分野でのICT等先端技術の問題点や今後の展望等が討論されました。このシンポジウムを契機に治山分野でのICT等先端技術の活用が広がっていくことを期待します。【治山課加藤里実】MORINOTAYORI 8