ブックタイトル森林のたより 796号 2020年01月

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概要

森林のたより 796号 2020年01月

治山技術の向上への寄与を目的に中部8県と中部森林管理局等を構成員に治山研究会中部支部が設置されています。当支部では現場技術の向上を目指し、毎年構成県が持ち回りで技術検討会を実施しています。今年度は9月に新潟県において開催され、岐阜県からは2名が参加し、計画書の作成方法を学びました。■検討会概要検討会は次の内容で行われました。●開催日時令和元年9月4日?令和元年9月6日●現地検討個所新潟県上越市牧区上牧(日暗)●室内検討会場深山荘会議室●検討内容現地踏査と治山事業計画立案治山事業の実施計画書の作成●参加者19名各班4?5名の4班で検討●日程1日目現地検討2日目現地検討及び室内検討3日目室内検討及び成果発表■現地検討検討会初日は、班分け、日程説明の後、現地検討に出かけました。検討個所は上越市牧区上牧(日暗)の山腹でした。現場には、既設の谷止工が2基施工されていましたが、谷止工より上部には、多くの堆積土砂があり2基の谷止工は嵩上工事をしている最中でした。今回の研修はこの既設谷止工より上部の山腹について、山腹工や地すべり防止工を実施するための測量、設計及び計画書を作成し、その中でお互いに意見を出し合い、検討力や考察力を深めることを目的に実施されました。現地検討については初日、2日目の午前で、各班1?3か所の横断測量等、山腹全体の荒廃状況等の把握について行いました。■室内検討2日目の午後からは班ごとに土留工等の設計と計画書の作成を行いました。設計検討は各班の班員がそれぞれの考えを出し、講師からアドバイスをいただきながら進めました。各県ごとに資料の作成方法や工種の選び方など考え方にそれぞれの県の特徴があり勉強になりました。室内検討では、それぞれ図面を書く人や安定計算をする人など役割を決めて効率的に作業をすることができました。■成果発表3日目は班ごとに成果の発表と質疑応答を行いました。同一山腹で施設等を計画したはずですが、班によっては、土留工の基数や大きさ、配置する位置がそれぞれ違い、また法枠工を採用する班や水抜工を採用する班など多くの違いが見られました。このことから同一山腹でも複数の視点から検討することが重要であると感じました。■最後に実践的な研修内容で、今後の業務に役立てていきたいと考えています。また、ご多忙の中、研修資料・会場の準備及び研修時の指導をしていただきました新潟県職員の皆様には大きく感謝いたします。●詳しい内容を知りたい方はTEL0585ー23ー1111揖斐農林事務所までTEL058ー214ー7406岐阜農林事務所まで揖斐農林事務所林業課堀部一希岐阜農林事務所林業課小椋俊輔令和元年度第58回治山研究会中部支部技術(現地)検討会に参加しました完成した平面図と横断図と縦断図作成した実施計画表(一部)MORINOTAYORI9