ブックタイトル森林のたより 800号 2020年05月

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概要

森林のたより 800号 2020年05月

その森林の状況に即して、丁寧な仕事をするよう心がけています。Q今後については?地元を中心に施業地を集約化するとともに、他事業体とも連携し、小回りがきく事業体として森林整備を進めていきたいです。●最後に今後、森林経営管理制度の開始等に伴い、搬出間伐や主伐・再造林の事業地が更に増えていくと思われます。松井木材(株)には地域の林業の牽引役となる「意欲と能力のある林業経営者」を目指し更なる活躍を期待するとともに、松井さんには地域の模範となるリーダー的人材として活躍されることを期待しています。Q松井木材(株)の概要は?松井木材(株)は、松井優太さんの父親が社長を務め、スタッフ5名が働く林業事業体です。仕事は主に、下呂市萩原町地内で森林造成組合、森林組合などから森林整備、林産事業等の仕事を中心に請け負っています。保有機械は、グラップル(ウインチ付き)、フォワーダ(グラップル付き)、ヒアブ付きトラック、集材機、クレーン付きトラックで年間2千m3程度の素材生産を行っています今。後は、ハーベスタを導入し、素材生産量を増やしていく予定とのことです。Q日々の業務内容は?チェンソーによる木材の伐倒のほか、高性能林業機械での玉切り、枝払い作業、作業道開設工事に伴う支障木伐採など様々な業務を行っています。時に、現場1つ1つ同じでないため、下呂地域は、戦後から積極的に人工造林が進められ、良質なヒノキの生産地「益田林業地」として発展してきました。このため、森林・林業への関心の高い森林所有者が多い地域です。今回は、森林整備や搬出間伐のほか特殊伐採まで幅広く下呂地域で林業を展開している松井木材(株)の松井優太さん(34歳)にお話を伺いました。Qこれまでの経歴は?松井さんは、下呂市萩原町出身で地元の高校を卒業後、岐阜県立森林文化アカデミーで林業の基礎を学ばれました。森林文化アカデミー卒業後、下呂総合木材市売協同組合で3年間、木材販売から買取林産の一連の業務に従事し、採材・仕分け方法等を学び、原木を見る目を養ったそうです。その後、下呂市森林集約化協議会(効率的・計画的な森林の整備を推進するために地域の森林所有者、林業・建設業者などが協働して森林の集約化・路網整備などの支援を行う組織)で2年間、集約化等業務に従事されてきました。その間に施業プランナー育成研修を修了され、施業プランナーとしての知識を得るとともに、施業プランナー業務の経験を積まれたそうです。次に、これまでの経験を生かし、地元の建設会社(下呂林建共同企業体の構成員である「はぎわらe(株)」)内で6年間、業務に従事されました。はぎわらe(株)では、県有林提案型施業モデル事業地等で森林整備の現場技術者、森林づくりを提案・実行・監理する施業プランナー両方の業務に従事した他、路網整備などの管理業務を通じて建設業のノウハウの実績を積まれました。現在は、実家である松井木材(株)に就職し、2年経過したところです。地域の人●詳しい内容を知りたい方はTEL0576ー52ー3111下呂農林事務所まで松井優太さん松井木材(株)下呂地域の林業を支える若者【下呂農林事務所二階勇二】松井優太さんMORINOTAYORI7