ブックタイトル森林のたより 801号 2020年06月

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概要

森林のたより 801号 2020年06月

100年先の森林づくりシリーズ14第3期岐阜県森林づくり基本計画(H29~H33)では、望ましい森林の姿へ配置転換する「100年先の森林づくり」、林業経営を重視した「生きた森林づくり」、環境保全を重視した「恵みの森林づくり」に取り組んでいます。これらの取組状況について、隔月連載でご紹介します。◆100年の森林づくり計画策定プロジェクト県有林における天然更新に関する実証試験岐阜県では、100年先に向けて望ましい森林の姿へと誘導するため、県内すべての民有林を持続的な林業経営を行う「木材生産林」と、木材生産をしても経済的採算が見込めない森林や保安林等により保全すべき「環境保全林」に区分しています。「環境保全林」に位置付けられた針葉樹人工林は、水源かん養機能や生物多様性保全機能等の公益的機能を発揮させるため、間伐を繰り返すことで森林内の下層植生や高木性広葉樹の発達を促し、針広混交林化を進めることとしていますが、具体的な手法は明らかになっていません。そこで、針葉樹人工林を針広混交林に誘導するための手法に関する情報を蓄積するため、間伐後の県有林内で林内環境の変化や高木性樹種の発達状況に関する調査を行っています。養老郡養老町にある下層植生がほとんどない県有林の林分(52年生ヒノキ人工林)において、列状間伐(5残2伐)を実施した後の、高木性樹種の個体数密度、林内の土砂移動量及び照度について、森林研究所と協力して調査を実施しています。伐採後4年が経過し、高木性樹種の侵入・定着が確認されており、引き続き、高木性樹種の動態を調査していきます。列状間伐実施状況調査区設置状況伐採直後(伐採区)伐採直後(残存区)伐採後4年経過(伐採区)伐採後4年経過(残存区)【治山課反中良太】●詳しい内容を知りたい方はTEL058ー272ー1111内線(3165)治山課水源林保全係まで3MORINOTAYORI