ブックタイトル森林のたより 802号 2020年07月

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概要

森林のたより 802号 2020年07月

Q今後について?美味しいジビエを広げるためにジビエを取り入れた家庭料理の提案やレシピを考案し、ジビエの正しい理解と魅力を発信、普及させていきたいです。さらに猟師として駆除のための捕獲から、食べる(消費者へ提供する)ための捕獲という意識改革をしていきたいです。●お話を伺って命を奪う経験を積み重ねるたび、本当の豊かさとは何か、ママさん猟師は考え続けているようです。駆除だけでなく、捕獲した野生動物の命を大切にその肉を残さず食べるという食育に繋がってきますので、皆さんにもジビエ料理を知り、食べていただければと思います。シは週に1回は食卓に並べます。ミートボールパスタやおろしポン酢をのせたハンバーグなどです。子どもにも食べやすいように、個体差のある肉はミンチにして食べやすく調理します。手間を惜しまなければ、とてもおいしい食材です。家庭で作るジビエ料理を第3回ジビエ料理コンテストに応募したところ農林水産大臣賞を受賞しました。受賞した料理は、子どもたちに人気だったホットプレートで作るビビンバをアレンジした「鹿肉のビビンバとスネ肉のスープ」で、レシピは、家庭で誰でも作れるように身近な食材となっています。Q現在の活動は?捕った命は残さず食べてあげたい。肉本来のうまみを、もっと家庭で味わってもらえるように活動しています。特にジビエ料理コンテストを機に次のような活動を行っています。・ジビエを使った料理講習会の開催・鹿肉料理フェアの参加・道の駅ななもりへ「鹿肉のビビンバ」レシピの提供・小売店でのぎふジビエ試食販売料理講習会・教室などを開いて、その魅力を伝えています。近年、ニホンジカやツキノワグマ等による森林被害が深刻化しており、岐阜県内では約1,000haの被害があります。中でもニホンジカによる被害は、個体数増加や生息区域拡大を背景に、増えており、再造林を進めるうえで防護柵などの獣害対策や個体数を減らすための捕獲・駆除が重要となっています。そこで、今回は、飛騨猟友会清見支部の一員として定期的にイノシシやニホンジカの捕獲、駆除にあたっている女性猟師であり、ジビエ料理の美味しさを普及する活動に取り組んでおられる上屋薫里さんにお話しを伺いました。Q狩猟のきっかけは?東京都内の調理師専門学校を卒業後、イタリアンレストランでサービスを担当し、その時にジビエ料理の美味しさや高級な印象を受けました。高山市に戻り、結婚して子育てをする中で、高山は自然豊かで美味しい農産物が沢山あることを再認識し、「身近な自然の中で採れたものが味わえたら、贅沢だな」と思うようになって来ました。5年ほど前、自然に寄り添った生活がしたいという想いと狩猟をやることで野生動物の肉が入ることから「わな」免許を取得しました。講師役の先輩たちから、免許を取ったからには、捕りに行ったほうが良いと促され、平成28年に第一種狩猟免許(銃の免許)も取得することとなりました。祖父が猟師だったことから何ら抵抗もなく、家族の理解も得られ、思いがけず猟師になりました。先輩から狩猟技術のことや自然のことをいろいろ教えてもらい、自然と関わることが面白くなってきました。Q家庭でのジビエ料理は?料理が好きなので、捕ったシカやイノシ地域の人●詳しい内容を知りたい方はTEL0577ー33ー1111飛騨農林事務所まで上屋薫里さん猟師・料理研究家ジビエを取り入れた家庭料理の普及を目指して【飛騨農林事務所吉田晃】飛騨フォレストレディース料理講習会での上屋さん高山シカ肉料理講習会での上屋さん上屋薫里さんかみやかおりMORINOTAYORI13