ブックタイトル森林のたより 802号 2020年07月

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概要

森林のたより 802号 2020年07月

国有林の現場から45民国連携の取組について利益還元と供給体制整備の観点から、伐採・造林一貫作業システムによる低コスト化の確立を目指しています。具体的な事業としては、コンテナ苗の有効性の検証や、伐採・搬出方法の検証を行いました。●ケーススタディ地区岐阜県では、七宗町上麻生地区の森林共同施業団地が事例研究地区に設定されています。ここでは、他の地区の模範となる取組や先進的な取組、研修会等を実施しています。令和元年度には、森林技術開発・支援センターが主体となり「獣害対策展示エリア」を設置し、研修会等に活用しました。●交流人事民国連携の取組をより強固なものとするため、平成26年度から岐阜県と中部森林管理局で交流人事を行っています。●おわりに森林・林業基本計画において、国有林野の管理及び経営に関する施策の1つに「民有林への指導やサポートなど我が国の森林・林業再生に貢献」があることから、岐阜県内の森林管理署においては、地域の森林・林業の課題解決に向け、より一層民国連携の取組を推進していきたいと考えています。(岐阜森林管理署)ます。また、「くくり罠」を用いた捕獲にも取り組んでいます。取組によって得た有効な防除技術については、「ニホンジカ食害防除対策検討会」等を通じて広く関係者に普及しています。●主伐・再造林の普及林業の成長産業化を図るためには、木材生産能力が高い林業事業体を育成する必要があります。このため、中部森林管理局では「生産性向上実現プログラム」を開始し、PDCAサイクルにより生産性が向上できるよう、民有林関係者の協力を得て、作業日報の分析や現地検討会を実施してきました。また、国有林では、地球温暖化防止対策の一環として、間伐の継続と主伐・再造林による森林資源の若返りにも取り組んでいます。この主伐・再造林においては、森林所有者への計画の報告のほか意見交換を行っている地域もあります。●市町村森林管理委員会への参画各地域の森林官は、主に国有林のある市町村で開かれる市町村森林管理委員会等に参加し、森林経営管理制度や森林環境譲与税の円滑な運用等に向けた助言等をしています。●ニホンジカ被害対策各森林管理署では試験地を設定し、防護柵設置等の実証実験を行ってい●はじめに平成22年に、岐阜県内の森林の持つ多面的機能の持続的発揮及び木材の安定供給等を目的とし、中部森林管理局と岐阜県が連携・協力するため、「覚書」を締結してから、民有林と連携した様々な取組を行ってきました今。回は、その取組について紹介します。●森林整備推進協定岐阜県内の飛騨、岐阜、東濃の森林管理署において、7地域「高山市一色・山中山地域」、「東白川村新巣地域」、「中津川市加子母地区」、「下呂市小坂町北東地区」、「七宗町上麻生地区」、「樫原谷地区」、「郡上市白鳥・高鷲地区」の森林整備推進協定を森林・林業関係者と締結しています。協定地域内では森林共同施業団地を設定し、林内路網の整備や中間土場の設置、木材生産の低コスト化や木材の安定供給を民有林と連携して行っています。また、毎年会議を開催し、実績・▲森林整備推進協議会運営委員会▲センサーカメラによる撮影MORINOTAYORI 16