ブックタイトル森林のたより 803号 2020年08月

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概要

森林のたより 803号 2020年08月

普及コーナー可茂地域における普及活動について■可茂農林事務所林業課林業普及指導員正村慎也回、市町村担当者を対象とした勉強会を開催しました。勉強会では、国から提供のあった情報の共有や各市町村の森林環境譲与税の予算状況や意向調査への取り組み状況などについて話し合いました。また、第2回目の勉強会では、専門職員の手薄な町に対して合同での現地検討等を提案し、坂祝町、富加町では未整備森林の現地確認を、川辺町、八百津町、御嵩町では意向調査候補地の現地選定確認を実施しました。なお、坂祝町と富加町で現地確認を実施した結果、いくつか気づいた点がありましたので紹介したいと思います。可茂農林事務所管内は、岐阜県中南部に位置し、2市7町1村の10市町村からなる地域で、森林面積は約6万1千ヘクタールで、そのうち5万7千ヘクタールが民有林であり、人工林率は56・4%です。また大きな特徴としては、北部は東濃桧の主産地でもある林業地域(七宗町、八百津町、白川町、東白川村)、南部は都市近郊森林地域(美濃加茂市、可児市、坂祝町、富加町、川辺町、御嵩町)とに分かれ、それぞれ違う目線での普及活動が必要となります。今回は、令和元年度可茂地域の普及活動として「森林経営管理制度、森林環境譲与税への取り組みに向けた市町村への支援」に重点的に取り組みましたので、その一部について紹介します。市町村職員を対象とした勉強会の開催平成31年4月の「森林経営管理法」施行により森林整備における市町村の役割が飛躍的に高まりました。しかし、当管内の市町村では市町村合併が進まなかったこともあり、森林・林業行政の専門職員が手薄又はいない状態であり、どの市町村も森林経営管理制度について、どこから進めば良いか二の足を踏んでいる状態でした。このため、少しでも制度が進むよう7月16日、10月1日、1月31日の計3坂祝町及び富加町での未整備森林確認の実施現地確認は、県が各市町村に提供した「適正に管理していない森林(未整備森林)」を基に、可茂森林組合の施業プランナーも一緒になって森林整備の必要性について判断していきました。※「適正に管理していない森林」は、過去に10年間整備を行っていない人工林等の指標を県が所管する森林簿データから抽出し未整備森林と仮定したものです。坂祝町では、未整備森林として抽出された林小班は171箇所、富加町では418箇所あります。なお、可茂森林組合からは、「森林整備ができる人工林は全て実施済みである。」との説明を受けていたため、少し疑問を感じつつも、10月17日と3月9日の2日間かけて坂祝町の全箇所を、10月24日に富加町の79林小班を確認しました。(坂祝町の確認結果)坂祝町の確認結果は、次のとおりでした。未整備森林15林小班施業実施済み28林小班広葉樹林36林小班針広混交林86林小班竹林5林小班▲意向調査候補地の検討状況(御嵩町)MORINOTAYORI 14