ブックタイトル森林のたより 803号 2020年08月

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概要

森林のたより 803号 2020年08月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0574ー25ー3111可茂農林事務所まで5月11日?15日、森林技術開発・普及コンソーシアム主催のドローンによる造林資材の運搬実験を郡上市明宝小川の浅谷県有林で実施しました。新型コロナウイルス感染症予防のため、関係者のみで行いましたが、当日の様子や参加者の意見等を紹介します。実験に用いたのは20kgまで吊り運搬のできるドローンです。今回は安全を考えて8kg以下の資材運搬としましたが、植栽する苗木(裸苗)、ツリーシェルター、支柱を作業道から山の上の再造林現場へ空輸しました。まず驚いたのがその大きさでした。直径160cmくらいある大型のドローンで、ロープで資材を吊り上げて目的地まで空輸し、オートチョーカーで荷外しを行います。作業道から荷下ろし場所までは直線距離で85m、高低差22m。人力で苗木50本を運搬するのに往復15分かかるところを、ドローンは苗木20本を1分40秒で往復運搬し、単純計算で約4倍の運搬能力があることになります。ドローンによる資材運搬は条件が整えば造林の省力化、効率化を実現できると感じました。参加者の意見として、ドローンの操作等に高度な技術が要求されるので専門のオペレーターがいなければ対応できない。林業事業体が購入するには製品としてもっと簡単に扱えること。実際の現場に合わせて20kg程度の資材を運搬する実験にしてほしかったという意見が聞かれました実。験に協力いただきました関係者の皆様にお礼申し上げます。森林文化アカデミーでは今後も新技術を林業現場に実装できるよう情報収集や実験を行います。実証実験の際は参加者を募集しますので、見学にお越しください。スマート林業通信?ドローンで造林資材を運ぶ●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係までサイトテック株式会社のドローン「YOROI」ゴルフ場敷地内の森林は、林地開発許可条件である残置森林であり、開発業者が管理する森林であることが多いため、そもそも経営管理の意向がある森林として判断し、意向調査の対象としては除外しました。最後に冒頭でも説明しましたが、当管内では北部と南部で目標とする森林づくりが異なります。また、市町村数も多く、財政規模の違いや交付される森林環境譲与税も様々で有るとともに、市町村の抱える森林の課題も様々です。今後もそれぞれの市町村に寄り添いながら、地域の実情に合わせた多様性のある普及指導活動に努めたいと考えています。小面積人工林1林小班特徴としては、「クロマツ」や「アカマツ」の人工林として未整備森林と判断された森林が多くあり、その全てが広葉樹林化していました。過去には「マツタケ山」と呼ばれていた場所も多くあったそうで、松くい虫被害によってマツが衰退し広葉樹林化したと思われます。また、神社所有の森林も数カ所あり、スギの大木などで形成され森林整備が不必要と判断される場合もありました。(富加町の確認結果)富加町の確認結果は、次のとおりでした。未整備森林28林小班施業実施無地7林小班広葉樹林2林小班針広混交林21林小班竹林6林小班ゴルフ場管理地15林小班富加町の場合は、坂祝町とは違い森林簿上で人工林マツがあまりありませんでしたが、竹が侵入した森林がいくつかみられました。なお、坂祝町も富加町も、未整備森林の中にゴルフ場の管理する人工林が多くあり、現地は管理されていました。▲未整備森林の現地確認状況(富加町)MORINOTAYORI15