ブックタイトル森林のたより 804号 2020年09月

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概要

森林のたより 804号 2020年09月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー33ー4011中濃農林事務所まで6月17日、本巣市根尾奥谷の森林でラジコン草刈機による下刈り作業等の実証試験を兼ねた研修会を開催しました。趣旨は下刈り作業が本格シーズンを迎える前に、最も過酷と言われる下刈り作業をラジコンでできないか。また、体力の消耗を抑えて作業効率を上げる空調服と林業用アシストスーツの試着体験を行いました。参加者は森林技術開発・普及コンソーシアムの会員など33名。傾斜があり障害物の多い山の中でラジコン草刈機は使えるのか。機体が根株に乗り上げて走行不能になるアクシデントもあり、参加者からは「山の中で使うには車高が低い」、「誤伐対策が必要」、「活用には地拵えの段階で根株や障害物の除去が必要」などの意見が聞かれました。ラジコン草刈機は今回試したクローラ型以外にタイヤで走行するタイプもあり、試験は必要ですが、林地の条件次第で活用の可能性はあると感じました。また、空調服とアシストスーツは中津川市に本社がある(株)エヌ・エス・ピーから説明をいただきました。空調服はより涼しさを追求して背中へ風が流れるよう改良が施されており、「炎天下での開催となったことからも効果を実感できた、この空調服を購入したい」という声が聞かれました。アシストスーツは「下刈りや植栽作業は体に長時間の負担がかかるため効果が期待できる、購入したい」と、こちらも好評価をいただきました。スマート林業推進係では新技術を林業現場に実装できるよう情報収集や実証試験を行います。また研修会等を企画しますので、気軽にご参加ください。スマート林業通信?スマート林業研修会を開催●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係までラジコン草刈機アシストスーツ施済みでもあることから意向調査を実施しやすい・片知奥坂山地区森林の多面的利用や災害防止が求められる地域であるが所有状況が細かく所有者の特定など課題が多い【令和2年度の取り組み】県が実施する市町村担当者研修に市職員と併せて鈴木さんも参加することで研修内容を反映させながら意向調査の実施に向けて作業を進めていくこととしています。また、昨年度に設置した任意委員会を美濃市森の環境づくり推進委員会の部会に位置づけることで、森林管理制度を推進する体制を整備していきます。その他にも、字絵図を電子化し地番図として林地台帳システムに搭載することとしています。今後の課題両市とも今年度中に、意向調査を実施しますが、まずは、地籍調査済み箇所や境界明確化事業実施個所といった所有界が分かっているところから着手することになります。しかしながら、中濃地域は、地籍調査が進んでいない地域であることから、今後は所有界の明確化にも積極的に取り組んでいく必要があると考えます。なお、関市では、今年度、航空レーザー測量データ解析により森林資源量の把握や地形解析を行い、意向調査の基礎資料を整備することとしています。美濃市の取り組み【令和元年度の取り組み】美濃市では、岐阜県地域森林監理士活用事業を活用し、NPO法人杣の杜学舎の鈴木章さんを地域林政アドバイザーとして迎え、美濃市森の環境づくり推進委員会に諮りながら取り組みをしてきました。活動にあたっては、任意委員会である「美濃市森林経営管理制度に関する検討委員会」を設置し、意向調査の実施個所の選定等について検討を行ってきました。また、航空写真、赤色立体図の表示等林地台帳システムの改修も行いました。【意向調査実施地区の選定】意向調査実施の候補地は、パターンの異なる3地区を選定しました。・神洞地区過去に間伐や作業路開設がされ、地域の関心もあり木材生産を中心としたモデル地区となりうる・蕨生中山地区区有林もあり、境界明確化事業実▲鈴木さん(左)と美濃市担当者の坂さんMORINOTAYORI15