ブックタイトル森林のたより 807号 2020年12月

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概要

森林のたより 807号 2020年12月

プログラム紹介!!令和2年7月22日に岐阜県立森林文化アカデミーにオープンした森林総合教育センター(愛称morinos)で実施しているプログラムについてご紹介します!今回は、教育機関との連携プログラムの一つとして実施している県立東濃特別支援学校への、森の活動支援についてです。morinosは、「すべての人と森をつなぎ、森と暮らす楽しさと森林文化の豊かさを次世代に伝えていく」をコンセプトに、子どもから大人までが森林に親しみ、森林とのつながりを体験できるよう活動をしていますが、morinosに来てもらうだけではなく、県内各地に森とつながる場所をつくりたいと考えています。はじまりは令和元年度のことです。東濃特別支援学校の中学部の生徒が、森林体験としてアカデミーに来てくれました。生徒たちは森を存分に楽しみ、自分たちの学校にもこんな場所がつくりたいね、という話をしてくれました。じゃあ、作っちゃおう!!と、東濃特別支援学校の先生たちが学校に隣接する市有林の使用許可を取り、藪を切り開き、危険な木を切り倒し、看板をセットして、あっというまに森遊びができる場所、名付けて「TONOプレーパーク」をつくってしまいました。しかもこの空間を使って、国語も数学も森の中で行っていました。生徒さんたちも森の中ではイキイキとしているため、学習意欲も格段に高いとのこと。朝の読書から始まり、木を切るときに1/2、1/4という概念を確認。輪切りの木や落ち葉で美術をやり、丸太を使って音楽もできちゃう。「雨の日以外はずっと森の中です。」とは、当時の担任の先生。▲TONOプレーパークの看板生徒さんがつくりました▲朝の読書集中しています今年度からは、中学部の3年生がさらに森の遊び場の整備をして、小学部の後輩たちが遊べる場所をつくる、という循環をつくっていきたいとのこと。そんな活動のお手伝いが出来たら、と今年も新たな3年生の活動を応援しに行ってきました。楽しい遊び場をつくるためには、まず森を存分に楽しもう、ということで、TONOプレーパークの中で、木登り、ロープ遊び、などなど森の中でのワクワクを広げていきます。毎回ながら、ロープは大人気!みんなロープの上をうまく乗りこなしていました。要所要所に東濃特別支援学校の先生やmorinosスタッフが一緒に遊びながら付き添います。森では開放的になって、いつも以上に元気に活動してくれているそうです。生徒によっては削り馬で、木を削るのが楽しくて、楽しくて、たまらない人もいます。削り馬で木の枝を固定し、銑(ドローナイフ)で削ります。▲大人気のロープ遊び集中して木を削ります▲森での活動の最後に、「最近は室内の活動ばかりなため、合唱が禁止されてるけど、みんな歌が大好き」とお聞きしました。そこで今回学校から「屋外での合唱OK」のお墨付きを受けて、ナバさんがウクレレを弾いて、東濃特別支援学校の校歌を歌いました。私たちが歌詞を間違えると、みんなから厳しいチェックが入りますが、それも楽しい時間となったのです。▲みんなの歌声が森に響くmorinosでは、これからも教育機関と連携して森での活動を行っていきます。興味のある方はご連絡ください。ホームページhttps://morinos.net開所時間10:00~16:00YOU TUBE検索「morinosチャンネル」定休日毎週火・水曜日11 MORINOTAYORI