ブックタイトル森林のたより 807号 2020年12月

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概要

森林のたより 807号 2020年12月

表比較する2つの小流域の概要(白川町内)も、ある程度一定の水分率を維持し区分間伐流域無間伐流域流域面積約5.3 ha約4.8 ha樹種林齢(調査開始時)施業履歴調査区内の立木本数(本/ha)す。間伐区では数日間降雨がなくて段)は、夏季の典型的な推移の例で特徴的な動きが見られます。図(上ヒノキ(一部スギ,広葉樹)期間続くような場合は、無間伐区にし、夏季に無降雨・少雨の状態が長に際立った違いはありません。しかおいては、両区の土壌水分率の推移降雨が断続的にある場合や冬季にヒノキ(一部スギ,広葉樹)52年生54年生2004年に間伐2003年に間伐2015年12月から2016年3月に間間伐前1,663間伐後1,1641,549(間伐区)※(無間伐区)※間伐率:本数率、材積率ともに30%以降,施業なしす(写真)。の下推移5cmを)し、1時土間壌ご水と分に率記(録体し積て水い分ま率)水分センサーを設置(深さは地表面量調査と同じ調査区内の林床に土壌いて紹介します。計測は、林内の雨今回は、土壌水分の計測状況につの違いについて紹介しました。間伐まで到達する雨量(林地正味雨量)土壌水分率の違いについてヒノキの樹冠部を通りNo769,2017年抜け10月て号地)面ににて、の傾向が続いています。にも当コーナー記事(森林のたより後4年が経過した現在でも、未だそ参照)を対象に行っています。以前区よりも林地正味雨量が多く、間伐みを、県内のヒノキ主体の小流域(表という)では、間伐区の方が無間伐な効果を及ぼすのか検証する取り組調査区(以下、「間伐区」、「無間伐区」林の「水源かん養機能」にどのようれぞれ代表的な林相の箇所に設けた森林研究所では、間伐の実施が森した流域と無間伐のままの流域のそ森林研究所●久田善純及ぼす効果の検証(その2)間伐が森林の水源かん養機能に水分の安定的な保持に寄与し、間伐区では、下層植生が土壌間伐後、全面に繁茂しました)。が少量生育していましたが、ています(間伐前からササ等伐区ではササや低木が繁茂し層植生が少ないのに対し、間真のように、無間伐区では下とつとして考えられます。写の下層植生の違いが原因のひこの現象については、両区認されています。めてから4年間の間に数回確(た率雨く。((6/が同す様22~ぐ6/6/のに現6/は21)9~象回がは30)復あ6/、がしっ計あなて20)測りいもとをま現水、始し象分降区では降雨が無い日が長く続続けています。一方、無間伐●T詳EしLい内0容5を7知り5ーた3い方は3ー25森8林5研究所まで写真土壌水分率の計測のようす(左:間伐区,右:無間伐区)考えています。る効果)の違いを明らかにしたいとの保水性(雨水を浸透させ、貯留すせて検証することにより、森林土壌の推移や林地正味雨量の差などと併今後も調査を継続し、河川流出量あります。保持しにくい状態になった可能性が性が生じるなどして、水分を浸透・林床の乾燥が進み、土壌表面に撥水無間伐区では、植生が少ないために図日降水量と土壌水分率の推移の比較(2017年5月8日~7月2日の8週間の抽出)13MORINOTAYORI