ブックタイトル森林のたより 807号 2020年12月

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概要

森林のたより 807号 2020年12月

国有林の現場から50森林技術・支援センターの取組について3民有林への技術支援・普及について岐阜県立森林文化アカデミーなど、学生の現地実習や試験地等の視察、試験研究のためのフィールドやデータ等資料の提供を行うと同時に、国有林の施業の紹介や技術の普及に努めています。また、ニホンジカの侵入・食害防止対策について、民・国の情報共有や意見交換を行い、効果的な対策を講じるために現地検討会等を開催しています。●おわりに「国有林の技術開発データを研究開発の参考にしたい」、「国有林の施業の指標林を見学したい」…といったご要望に応え、今後も、民有林への技術普及等を図るため、情報の発信・提供に努めて参りたいと考えています。(森林技術・支援センター)調査など、効果的な試験研究を進めています。また、技術開発課題の外に自主課題として、「ヒノキ本数密度実験林」、「間伐推進指標林」、「針広混交植栽試験地」など、約二十箇所の試験地等において、各種調査によるデータの収集を行っています。そのデータの解析結果に基づいて、実用段階に達した技術の実証・企画等の成果については、発表会等を通じて情報発信に努めています。2人材育成について森林総合監理士(フォレスター)の育成を行うため、国有林のフィールドや技術力の提供を行うとともに、必要な知識・技術等を習得させるために、実践研修及びICT研修を実施しています。実践研修は、市町村への指導・助言を担うべき森林総合監理士の技術水準の維持向上を図るために実施しており、木材生産及び再造林のコスト縮減を課題とした現地検討会を通じ、実践的な知識や技術の習得を目指しています。また、ICT研修(林業成長産業化構想技術者育成研修)は、効果的な生産システムを念頭においた、総合的な森林づくり構想の作成に資する人材育成を目的として、路網整備に向けた設計・施工等の高度な技術の習得を目指しています。よる各種技術の実証や普及等に取り組んでいます。●業務の内容1技術開発について中部局技術開発委員会の実施計画に基づき、現在、当センターでは局署と連携しながら、四つの技術開発課題に取り組んでいます。その中でも、昨年度から取り組んでいる「ヒノキコンテナ苗と下刈り省略の組み合わせによる初期保育技術の開発等」については、共同研究者として岐阜県森林研究所等と連携を図り、国有林のフィールド提供や合同岐阜県内には岐阜・飛騨・東濃の各森林管理署が所在していますが、そのほかに中部森林管理局森林整備部の組織として、下呂市内に森林技術・支援センターがあり、その取組について紹介します。●組織の概要中部森林管理局では、令和二年度事業の取組のポイントとして、◇公益的機能の一層の発揮、◇林業の成長産業化への貢献、◇「国民の森林」としての管理経営、の三点を重要かつ新たな試みに掲げ業務を進めており、当センターは、1技術開発、2人材育成、3民有林への技術支援・普及を主な業務として、中部森林管理局管内の国有林野を活用した試験地等の調査・整備、研究機関と連携した取組、研修及び各種検討会の企画運営等を七名の職員で実施しています。主な活動フィールドは下呂市や七宗町をはじめ、岐阜県内の国有林を主体に、長野県内の国有林にも試験地を設定しており、試験地内の樹木の成長調査等はもとより、調査データの解析に▲七宗大径材生産展示林(ICT研修)▲森林総合監理士の育成(実践研修)MORINOTAYORI 16