ブックタイトル森林のたより 809号 2021年2月

ページ
15/18

このページは 森林のたより 809号 2021年2月 の電子ブックに掲載されている15ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

森林のたより 809号 2021年2月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0576―52―3111下呂農林事務所まで12月16日?18日に林業関係者を対象に、林業デジタル化の推進に有効な森林3次元計測システム(地上レーザ計測器OWL)の操作研修会を開催しました。研修会はOWLの概要と事前に森林文化アカデミーで試験して得た注意事項等を説明した後、反射テープで杭などを設定したプロットで現地計測の実習を行いました。そのデータを基にパソコンで解析ソフトの操作説明を行いました。OWL及び解析ソフトの使い方は簡単で、赤外線レーザを用いて立木の胸高直径、樹高、位置等を計測し、立木位置図や3次元データを作成することができます。OWLで作成される3次元データはまるで林内にいるような画像、動画を見ることができ、森林調査はもちろんのこと、森林所有者に「あなたの山はこうなっています」と説明する効果的なツールになると思います。参加者からは境界木等にマーキングする付属の反射テープが高額なので、百円均一の商品やホームセンターで販売されている安価な反射テープでもOWLは認識するのか、森林文化アカデミーで試験をお願いしたい等の意見がありました。今後は各農林事務所で研修会を開催していただき、林業へデジタル化の浸透を図りたいと考えています。スマート林業通信?林業デジタル化推進研修会を開催●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係までOWL現地計測OWL解析画像義をいただいた後に、林業普及指導員が机上演習現場の森林作業道損壊事例について説明し、その後に演習を実施しました。森林経営管理制度等への取組み昨年4月1日から、森林経営管理法、森林環境譲与税の活用事業が始まりました。下呂市では、これらの制度を活用して地域の森林整備を推進していく必要があることから森林組合等の地域関係者で新しい組織の設立を検討しているところです。現行の下呂市森林集約化協議会から新たな業務(経営管理意向調査・経営管理権集積計画等)を担う組織として、「下呂市もりづくりセンター(仮称)」の設立に向けた助言・指導を行っています。設立後の詳しい活動内容等については、今後お伝えしていきます。終わりに新型コロナウイルス感染症の影響と下呂地域に甚大な被害を与えた7月豪雨によって、原木価格が下落し林業生産活動が停滞しましたが、管内の森林組合等、林業事業体の皆さんが奮起一番、木材生産、森林整備に取り組んでいるところです。今後、県域全体での旺盛な木材需要に応えるため、木材生産量を増加できるよう林業普及活動を通じて、地域関係者のみなさんの林業活動の支援に取り組んでいきます。から継続実施してきた研修内容を参考として、今後、下呂地域に適した主伐・再造林に取り組まれることを期待しています。リスクを考慮した作業道開設効率的な木材生産を進めるためには、適切な路網整備が不可欠です。当管内では、昨年度、岐阜県森林研究所職員に講師をお願いし、山地災害リスク管理を主な内容とした作業道開設研修を実施しました。(詳細は、令和元年12月号(№795号)の普及コーナーに掲載)今年度は、各林業事業体が効率的で壊れにくい作業道を計画する技術の普及が必要と考え、より実践的な研修会を実施しましたので、その概要について紹介します。なお、講師は、私ども林業普及指導員に加え、昨年度に引き続き県森林研究所職員にご協力いただきました。研修は、県森林研究所から森林作業道における構造物設置個所や、作業道災害リスク評価参考図等について講▲演習風景(標準断面の検討)MORINOTAYORI15