ブックタイトル森林のたより 810号 2021年3月

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概要

森林のたより 810号 2021年3月

プログラム紹介!!令和2年7月22日に岐阜県立森林文化アカデミーにオープンした森林総合教育センター(愛称morinos)で実施しているプログラムについてご紹介します!今回は、自然体験活動指導者のためのプログラム「リスクマネジメント講座(危険回避の基礎)」を、NPО法人自然体験活動推進協議会(CONE)の大西琢也講師を迎えて開催しました。リスクマネジメントとは一般的に「損失などの回避や低減をはかるプロセス」と言われています。森の中の活動は、蛇や蜂、かぶれや毒性のある植物、倒木や枯れ枝、急な天候の変化など、様々な危険があります。自然体験活動指導者が事故やけがを未然に防ぐための準備、工夫、意識するポイント等を学ぶことで、事故などを減らすと共に、参加者・保護者なども安心して活動に参加できることと思います。講座では、一日かけて、座学で危険回避の基礎を学ぶと共に、ワークショップを行い座学で得た知識を自分の現場に置き換えてどのように行うべきか学びあいました。講師の方からは、「リスクマネジメントは、誰かが判断するのではなく、だれでも判断できる“基準”があることが重要だ。そのために、正解よりも「回答」、思考よりも「試行」が重要だ。」、また、事故が発生した場合に想定される裁判における責任追及の視点について、「結果予見義務や結果回避義務を怠り事故が発生すると、注意義務違反として過失を問われることになる。」などのお話がありました。リスクの概念●リスク:身体的、心理的、社会的、経済的損失が発生するかもしれない不確実な要素●ハザード:環境的、人的、物的リスクを高める要因●ベリル:ハザードのコントロールができなければアクシデントに陥る状態●アクシデント:身体的、心理的、社会的、経済的損失が発生した状態●インシデント(ヒヤリハット):損失はないが重大な事故につながる恐れのある事象▲座学風景安全管理の四本柱●安全管理マニュアルの整備●スタッフトレーニングの管理●保険の加入●安全管理者の設置▲終了証の授与▲ワークショップ▲講習会参加者の集合写真一日の講習会が終わり、最後に講師から受講者全員へ終了証が手渡されました。受講者にとっては、自らの自然体験活動における安全管理を見直すきっかけとなったと思います。morinosとしても、県内の自然体験活動指導者の方々のレベルアップとリスクマネジメントに配慮した活動が広がるようにこの講座を継続的に開催していきたいと考えています。このほかにも、morinosでは人と森をつなぐため様々なプログラムを実施していきます。興味のある方はご連絡ください。ホームページhttps://morinos.net開所時間10:00~16:00YOU TUBE検索「morinosチャンネル」定休日毎週火・水曜日9MORINOTAYORI