ブックタイトル森林のたより 811号 2021年4月

ページ
17/20

このページは 森林のたより 811号 2021年4月 の電子ブックに掲載されている17ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

森林のたより 811号 2021年4月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0577ー33ー1111飛騨農林事務所まで2月8日の岐阜新聞の朝刊を見ていただけましたか。なんと1面に森林3次元計測システム(地上レーザ計測器OWL)研修会の記事が掲載されました。OWLについては2月号で紹介しましたが、宿題になっておりました境界杭等にマーキングする反射テープは安価なものでも使用できるのか。要望に応じて試験を行いました。用意したのはOWL付属の反射テープ(m単価190円)、ホームセンターの商品(m単価129円)、百円均一の反射タスキ(m単価72円)の3種類。これらをそれぞれ杭に巻いてOWLは認識するのかをテストしました。OWLは杭として認識すると写真のように杭のマークで表示されます。ただし、取扱説明書には杭は地上高30 ?80cm、境界木は地上高150 cm以上の位置に反射テープを巻くよう記載されていますので、巻く位置に注意してください。試験結果は選んだ商品が良かったのか、3種類ともOWLは杭として認識しました。必ずしも付属の反射テープでなくてもOWLは認識することがわかりました。ただ、大量購入したり、広い面積を計測した後に認識されなかったでは困りますので、これが安くて使いやすいという商品がありましたら、事前にテストして認識することを確認した上で使用することをお勧めします。「森林技術」(日本森林技術協会)4月号にもアカデミーの普及研修の取組みを紹介します。OWLの記事も掲載されますので、そちらもぜひご覧ください。スマート林業通信10OWLが認識する反射テープの試験●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係まで反射テープを巻くとOWLが杭として認識するいろんな反射テープを買って試験しました植栽は、スギのコンテナ苗で、2千本/haです。また、主伐区域の隣接地で、作業道開設と間伐を行う予定です。これからも、白川村により事業が実施されますので、引き続き事業の推進を支援していきます。課題事業を実施したところ、既設作業道が主要道と接続するところが狭く急なため、材を中間土場まで小運搬で行うことになり、経費が余分にかかるようになりました。さらに、新型コロナ感染症の影響から木材価格の低迷により売上げが少なくなる見込みです。また、この地域は、クマ剥ぎの被害が多いことから、十数年後には、クマ剥ぎなどの獣害対策を検討する必要があります。終わりに白川村において、主伐・再造林が適正に実施され、森林の若返りが図られることを期待し、今回の事業を契機として、さらなる主伐・再造林が実施されることを望みます。事業実施地域の下方は、雪崩が発生するおそれがあるので、主伐により雪崩を誘発しないように緩衝帯を設けました。今後の取組令和3年度には、主伐(1・13ha)と植栽(3・81ha)を行う予定です。▲主伐実施状況▲作業道開設状況MORINOTAYORI17