ブックタイトル森林のたより 811号 2021年4月

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概要

森林のたより 811号 2021年4月

プログラム紹介!!令和2年7月22日に岐阜県立森林文化アカデミーにオープンした森林総合教育センター(愛称morinos)で実施しているプログラムについてご紹介します!今回は、関市の公立保育園と連携した取り組みをご紹介します。関市には、10園の公立保育園があり、地域の自然や森を活用し、散歩などからドキドキ・ワクワクする実体験を通しての育ちを大切にした保育を実践しています。その保育を実践するため、各園の保育士さんと市役所職員がタッグを組んで「チーム森」を作り、この「チーム森」が推進力となって活動の向上に取り組まれています。morinosは、保育園の活動に混ざりながら、森の中での安全対策や遊び方などを支援しています。今回は、昨年12月1日に、関市立富岡保育園において、園児や保育士さん、チーム森の方々とともに、森の体験を行ったことについてご報告します。富岡保育園に集合し、森で使ういろんな道具をリヤカーに乗せて森に出発です。この森は、ヒノキの人工林にアベマキ、クリ、ソヨゴ、サカキ、アセビなどが入り込み混合林化が進んだ森です。立ち枯れ木が多く、園児たちとともに木を倒すことになりました。手ノコで切ったり、ロープで引っ張ったり、道具の使い方をおしえたり、安全にも配慮しながら、子どもたちと保育士の主導で進めます。倒した木を使って、木の円盤を作りました。園児たちは、その円盤を使って鬼滅の刃の「禰豆子」を作るなど、創造力を発揮して、いろんな作品を作ってくれます。森の中での遊びは園児たちの発想力でどんどん広がります。クリの枯れ木でシーソー遊びや平均台のように遊ぶ園児、保育士もその木の持つ特性や腐食状態を見ながら遊びの道具としても利用します。保育士も森の活動を継続する中で、森を見る力や楽しく安全に遊ばせる技術がだいぶ上がってきています。落ち葉も楽しい遊び道具、園児たちは目隠しした先生を連れてきて「落ち葉サプライズ」といって、集めたはっぱをかけたり、大量に集めて落ち葉シャワーをしたりして大喜びです。「落ち葉って暖かい」という言葉を聞き、落ち葉でいっぱい遊んだからこそ感じられる言葉だなと感じました。午後からは尾関関市長さんもお見えになり、落ち葉に体ごと埋もれる体験(シェアリングネイチャーゲームでは「大地の窓」という。)をされました。それを見た園児たち、「私も」、「私も」と言いながら何人も落ち葉ベッドに寝て、大地の窓を楽しんでいました。最後に、関市長とチーム森のみなさんで記念撮影し、朝からお世話になった森から帰ることになりました。「今日はいつもよりいっぱい遊んだね」と話しながら、園児たちはリヤカーにつけたロープを引っ張り帰りました。▲枯れ木を引っ張る様子▲鬼滅の刃禰豆子▲保育士たちの木の輪切りづくり▲落ち葉のシャワー帰園後は、「チーム森」、富岡保育園の保育士とmorinosスタッフで、森の楽しみ方や安全対策など活動のシェアリングをします。シェアした内容をチーム森のメンバーは各園に持ち帰り、それぞれの保育園で共有しながら今後の各園の森の活動に生かしていきます。これからも森林空間を活用した関市の園児たちの体験が継続的に取り組まれるよう、morinosとしても継続して支援していきます。▲尾関市長とチーム森のみなさんこのほかにも、morinosでは人と森をつなぐため様々なプログラムを実施したり、地域の取組みを支援します。興味のある方はご連絡ください。ホームページhttps://morinos.net開所時間10:00~16:00YOU TUBE検索「morinosチャンネル」定休日毎週火・水曜日9 MORINOTAYORI