ブックタイトル森林のたより 812号 2021年5月

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概要

森林のたより 812号 2021年5月

普及コーナー■森林文化アカデミー森林技術開発・支援センター普及企画係林業普及指導員藤井敦施業プランナー研修について大成である実績発表等ありますが、今回はその一つを紹介します。・森林文化アカデミー森林技術開発・支援センター上平技術主査を講師として、「作業道図上計画」する際に注意すべきことについて学びました。まず、作業道計画区域の白地図に「急傾斜地などの危険箇所」及び「比較的安定した箇所」を色塗りし、危険箇所を避けながらどのように作業道を計画するのか、研修生自身が考え、その結果について発表しました。発表の後、岐阜県森林研究所の臼田講師・和多田講師から、研究所で作成した「傾斜区分図」や「CS立体図」等を活用することにより、事前に危険箇所を把握できることを学びました。はじめに岐阜県では、施業プランナーを「森林所有者に対し、間伐や路網整備等の収支を含めた施業提案を行い、森林経営計画を作成・実行監理ができる中核的な人材」と位置付け、平成20年度から施業プランナーを育成するための研修を企画・運営しています。令和2年度末までに177名が修了し、現場で活躍しています。研修は、施業プランナーを養成する「育成研修」と、育成研修修了生の資質維持を図る「技術維持研修」に分けて実施しています。施業プランナー育成研修〇研修の到達点目標1施業プランナーの役割や必要な基礎的知識を身に付ける。2施業プランナーの主たる業務である施業提案書の作成及び、森林経営計画作成と実行監理の出来る人材の育成。〇令和2年度の研修開催状況1修了人数:10名2開催日数:10日〇研修内容の紹介育成研修項目は、森林調査、森林所有者への施業提案、研修の集施業プランナー技術維持研修〇研修の到達点目標・現場で活躍する施業プランナーが、資質維持や時機に応じた知識を身に付ける。〇令和2年度の研修開催状況1修了人数:6名2開催日数:6日〇研修内容の紹介技術維持研修項目は、森林経営管理制度、ドローンを活用した森林空間解析、コミュニケーション、林業労働の安全対策等ありますが、今回はその一つを紹介します。・森林文化アカデミー横井教授、(株)極東森林開発の中原代表取締役を講師として「目標林型と森林施業について」学びました。横井教授からは、様々な施業による失敗事例の紹介があり、特に今後増加が見込まれる主伐・再造林や広葉樹植栽については、場所の選定が重要であることを学びました。中原氏には、所有林(スギ90年生)を案内して頂きました。壊れにくい森林作業道の作り方や、造林樹種、施業計画について受講生に検討いただき発表する形で研修を進めました。▲作業道机上検討MORINOTAYORI 18