ブックタイトル森林のたより 812号 2021年5月

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概要

森林のたより 812号 2021年5月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミー森林技術開発・支援センター普及企画係まで令和2年度に森林文化アカデミーでは林業用無人化技術の開発を行いました。木材生産の現場は高性能林業機械の普及で機械化が進んでいますが、造林・育林作業の多くは人力であり、労働強度の軽減、災害の発生防止、作業の効率化を図るため、機械化及び岐阜県独自で無人化技術の開発を行うものです。建設現場で実用化されている高所無人掘削機をベースに、この機械はワイヤーで機体を吊り下げるので急斜面や凹凸地も走行でき、リモコンによる遠隔操作が可能です。この機械を改良して地拵えと造林を機械化し、下刈りにはリモコン草刈機を活用します。機械化で課題となるのは、伐採後の林内を機械が走行するには根株が支障になることです。また、苗木等の資材の運搬、植穴掘り、ニホンジカ対策も必要です。そこで、次の5点の技術開発を行いました。1根株を地際近くで粉砕するアタッチメントの選定2苗木等の資材を運搬する荷台の開発3コンテナ苗の植穴を掘るアタッチメントの開発4林内で走行可能かつ作業可能なリモコン草刈機の選定5路網がある又は開設できる現場において建設機械で下刈りを行うのに最適なアタッチメントの選定2月から中間試験を開始し、3月11日にはコロナ禍のため報道関係者への公開のみとしましたが実証試験を行いました。写真は成果の一部です。今回の技術開発は全体の動画を作成しました。近いうちに森林文化アカデミーのユーチューブチャンネルで公開予定です。令和3年度は開発技術と人力作業の数値比較(労働生産性、省力化等)、開発技術の現地見学会を予定しています。準備が整いましたらご案内しますので、ぜひ岐阜県独自の無人化技術を見学にお越しください。スマート林業通信11林業用無人化技術の開発●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係まで開発した荷台と植穴掘り施業プランナー研修の紹介施業プランナー研修(育成研修及び技術維持研修)の講義について、森林文化アカデミーHPに掲載しています。HPトップページ終盤にある「すべての活動を見る」ボタンをクリックし、飛んだ先のページの「活動の種類」で「林業普及の報告」を選択して頂ければ他のアカデミー普及報告と一緒に確認することが出来ます。興味のある方は森林文化アカデミーのHPを訪問してください。今後の取組み各林業事業体は100年先の森林づくり実現のため主伐・再造林や利用間伐に積極的に取り組んでいます。各林業事業体が、森林所有者の信頼を得て安定した森林経営を継続するためには、目の前の木材生産だけにとらわれず、植栽木の手入れ(下刈り、除伐、間伐等)や将来の目標林型を考えた、森林の財産価値を高める丁寧な施業方法を検討する等、自覚を持って取り組んで行くことが必要と考えます。なお、令和3年度も引き続き施業プランナー研修を実施する予定です。施業プランナー技術維持研修は、名称を「実践力向上研修」に改め、研修生が責任者として管理した作業現場をケーススタディに、現地研修を実施する予定です。▲中原講師による現地指導1「すべての活動を見る」をクリック2活動の種類欄の「林業普及の報告」を選択MORINOTAYORI19