ブックタイトル森林のたより 814号 2021年7月

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概要

森林のたより 814号 2021年7月

・山仕事は一人では無理。搬出間伐等の林産事業は、一人では効率的な作業ができません。当法人では、森林文化アカデミーの学生を対象とした研修を行い、卒業後は即戦力となる人材養成に協力しています。●今後について近年、森林技術者の確保・育成のため様々な施策が講じられているところですが、地域に定着する人材は少ないのが現状です。澤田さんは、これからも地域の森林環境の保全を図る活動等に取り組み、「自らが地域で林業を生業とする『山守』として活動を続けたいし、新たな山守を育てたい。」と語っておられました。澤田さんの今後の活躍が楽しみです。や技術も身についてきた頃、独立して林業をやってみたいと思うようになりましたそ。こで、平成二十九年にACフォレストを起業して、作業道づくりや特殊伐採の仕事などを始めました。そんな折、杣の杜学舎の鈴木代表から「杣の杜学舎の代表を辞めようと思っているが、代表をやってみないか。」と勧誘を受けました。大分悩みましたが、杣の杜学舎の将来性に憧れを感じたことから、同法人へ入ることとしました。●仕事をするうえで大切にしていること澤田さんの山仕事に対する思いは次のとおりです。・木材生産機能のみではない山や森林の持っている様々な機能を高めたい。片知川源流部のふくべの森エリアの共有林を水源林として維持管理するため、地元の皆様と協働で考え、間伐を行っています。ふくべの森では、伝統文化の和傘支援に繋がるエゴノキプロジェクトも推進しています。また、市内の緑地や登山道の整備、支障木の伐採等、景観やライフライン確保にも協力しています。・環境負担が少ない作業道づくりを心がける。森林整備には作業道が必要ですが、作業道開設に当たっては、環境負荷が最小限となる規格(幅員)の狭い道を必要最小限の延長で開設するようにしています。今回は、美濃市片知川源流地域での森林整備や市民への環境教育等に取り組む澤田さんを紹介します。●「杣の杜学舎」の概要NPO法人杣の杜学舎は、管理放棄により荒廃した森林の整備の実施や、一般市民や森林所有者に対する森林教室や各種講習会等を通じての森林環境に対する意識の向上を図るため、平成十四年十一月に鈴木章氏によって設立されました。令和二年四月からは澤田さんが代表に就任しています。●澤田さんの前職澤田さんは昭和四十七年生まれで笠松町の出身です。大学卒業後、IT関連会社に就職するも、多忙な業務によって体調を崩したため退職。以前から登山やボルダリング等を通して興味があった林業について学ぶため、平成十六年に県立森林文化アカデミーへ入学しました。しかし、指導を期待していた教授が異動することとなったため、同校を退学し、県内の林業事業体で働くこととしました。●杣の杜学舎へ入るきっかけその後、林業事業体を経て中濃森林組合へ入り、高性能林業機械のオペレータとして搬出間伐等に取り組みました。その中で学んだ四万十式作業道づくりの教えは、今でも大切にしています。組合では、美濃市担当の作業班の班長を五年間やらせてもらい、現場ノウハウ地域の人愛用する重機と澤田さんNPO法人杣の杜学舎森林づくりを通して地域社会に貢献したい!澤田良二さん整備された森林と管理路【中濃農林事務所坪井一弘】代表●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー33ー4011(内線231)中濃農林事務所までMORINOTAYORI15