ブックタイトル森林のたより 814号 2021年7月

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概要

森林のたより 814号 2021年7月

●詳しい内容を知りたい方はTEL058ー278ー0051岐阜農林事務所まで治山、林道の各研究会では、日頃の業務で直面する課題について、調査・研究等の取り組みを行っています。令和3年2月に行われた発表会で発表された取り組み成果を紹介します。初めての治山?初心者向けFAQ作成?岐阜農林事務所小椋俊輔(現下呂農林事務所)治山・林道技術成果られ、配属されてすぐ工事の発注業務を行うため、工事・積算関係の疑問が多かったと推測される。今回、疑問として出された項目について、回答作成のため資料を確認し、先輩に質問することで再確認や、間違った知識の修正ができた。用語については、今回のFAQでほとんど取り上げることができなかった。まだ知識が少なく、分からない言葉も多いので、文章で説明することが難しい。「百聞は一見に如かず」という諺のとおり、自分の目で見て確認することで知識の量を増やしていきたい。まとめ仕事を進めていく上で「何故これをやっているのか」、「この先はどうすればいいのか」など、疑問は尽きない。これからも疑問を少しずつまとめていき、自分のため、更には、初めて治山事業を担当する職員のためにも、FAQを作り続けたい。(一緒に作成した揖斐農林事務所の堀部一希さんにも感謝します。)職員に「治山事業及び治山工事に関して入庁当初、分からなかった事」をメールで聞き取った。その結果、5人から回答があり、共通事項、技術事項、用語の3種類に分けた。整理した疑問点の回答は、治山必携等の資料で調べたり、先輩の力を借りる等して作成した。主なFAQの項目集まった主なFAQの項目は、表のとおりであり、共通事項が最も多く、次いで技術事項が多かった。用語については、「多くの用語があり、それぞれ挙げるときりがない」、「ベテランの方や現場の方は専門用語を使うため、分からないことが多い。仕方がないと思う」という意見が出た。作成する中で感じたこと初心者は、やはり工事・積算関係の疑問が多いと感じた。早期発注が求め業務をこなしながら指導することになるため、時間をかけて丁寧に説明できないとの声も聞かれた。初心者の側も、質問すること、教えてもらうことをためらってしまう。このような状況から、先輩の手を煩わせず、業務遂行能力を高めるため、「FAQ」のようなものが必要だと考え、作成することにした。作成にあたっての目的は次の3点とした。1初心者育成に役立てること。2疑問に対する回答を文章にまとめることで自らの知識を確実なものにすること。3初心者を指導する諸先輩方の負担を軽減すること。作成手順実用的なFAQを作成するために、工事経験の全くない職員や経験年数の少ない職員から聞き取りを行い、作成する項目を収集することにした。具体的には、治山経験が1~3年のはじめに私は、新規採用職員として岐阜農林事務所治山係に配属され、2年目で治山研究会での発表機会を得た。そこで、治山業務に携わって間もない今しかできないこととして、初心者向けFAQ(よくある質問)の作成をテーマにして取り組むことにした。経緯治山業務担当は工事経験が全くない職員であっても、配属されれば、その日から工事監督員として業務を行うことになる。何もわからない中で次から次へと業務を行い、関係者との対応をしなくてはならない。実際には、諸先輩にその都度教えてもらいながら業務を行い、知識や技術を身につけていくことになる。しかし、限られた人員で治山業務を担当しているため、先輩職員も多くの仕事を抱えて時間の余裕がない。自分の担当FAQの主な項目共通事項・治山事業の目的・砂防事業との違い・予算の種類(当初・補正)・事業の流れ(要望から完成まで)・入札制度(指名・一般)等技術事項・谷止工・床固工・土留工の違い・段階確認の確認項目・現場での着眼ポイント・任意仮設と指定仮設等MORINOTAYORI 16