ブックタイトル森林のたより 814号 2021年7月

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概要

森林のたより 814号 2021年7月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0585ー23ー1111揖斐農林事務所まで林業の労働強度の軽減や労働災害の発生防止、作業の効率化を図るためには、林業もデジタル化を進める必要があります。最新のデジタル機器である森林3次元計測システム(地上レーザ計測器OWL)を森林文化アカデミーに導入し、昨年12月にお披露目を兼ねて林業関係者を対象に操作研修会を開催しました。今年2月からは林業デジタル機器貸出要綱を定め、農林事務所等が主催する研修会にOWLの貸出を行っています。他にも、林業事業体から相談があれば個別指導や研修会の開催、森林文化アカデミーの授業でも講師を務めていますO。WLの貸出または研修会の一例を紹介すると、3月には東濃農林事務所へ貸出、4月は中濃農林事務所で研修会、5月には可茂農林事務所へ貸出を行いました。すでにOWLを持っている事業体へは技能の向上、OWLを体験したい市町村や事業体にはデジタル化の浸透に向けて普及活動を行うことができました。OWLの他に、森林文化アカデミーにはハーベスタシミュレータと伐木技術教育VRシミュレーターも導入しており、これらの機器は現場で機械を操作する森林技術者の育成に活用していきたいと考えています。農林事務所、市町村、林業事業体で積極的に研修会を企画していただき、講師についても気軽にお声かけください。スマート林業通信13OWL技能向上・普及研修を実施中です●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係まで▲OWL現地研修▲OWL解析研修いる支柱は、根元から折れているものやひびが入っているものが見られました。他にもTUBEXと支柱の結束部分がひしゃげているものも見られました。〇雪起こしの検討雪起こしの実施にあたっては、次の課題が見えてきました。1地表植生がなくアンカーとなる下層植生が少ない。また、別途アンカーを設置しても真砂土のため、効かない。2折れた支柱は再設置が必要。早速、森林組合の森林技術者等や森林研究所の研究員とも現地検討し、次のような対応とすることとしました。支柱の根元の折れやひびは目視しないと分からないことから、全部の状況を目視することとし、また、TUBEXと支柱の結束部分には、支柱上部に30cm程度の余裕があることから、1全ての植栽木の支柱をさらに深く打ち込む2倒伏しているTUBEXは、起こした上で、支柱を同じように深く打ち込む▲TUBEXの状況3折れている支柱は交換のうえ、通常の30cm打ち込みに加え同じように深く打ち込むこととしました。今後について主伐・再造林を進めるうえで、獣害対策については、くわんたいやTUBEX等の単木の獣害対策が効果を発揮していることが実証されましたし。かし、今回の積雪による倒伏により、雪の多い箇所や重い雪の箇所では、植栽木ごと倒れていたり、支柱が折れたり、TUBEXと支柱の結束部分が変形する事象が起きてしまいました。今後、他地域の事例も参考に、支柱の強化等による倒伏防止と植栽木の成長に応じた獣害施設の撤去について検討する必要がありそうです。また、久瀬日坂地区では、獣害ネットを設置している箇所もありますので、数年後の植栽木の生育状況も比較して、より良い方法を検討していきたいと思います。今後、主伐・再造林による林齢の平準化を図っていくには、確実に効果のある獣害対策を実施していく必要があります。決して、これで主伐・再造林が停滞しないように対応していきたいと思います。MORINOTAYORI19