ブックタイトル森林のたより 815号 2021年8月

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概要

森林のたより 815号 2021年8月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー33ー4011中濃農林事務所まで林業労働災害の発生防止と森林技術者の技能向上、労働生産性の向上を図るため、森林文化アカデミーにハーベスタシミュレーターと伐木技術教育VRシミュレーターを導入しました。コロナ禍でお披露目が遅れましたが、6月下旬から操作研修会をスタートしました。ハーベスタシミュレーターは本物の機械と同じ操作レバーを使用して、バーチャルリアリティの仮想空間で操作技術のトレーニングができます。フォワーダのメニューも選べますので、1台でハーベスタとフォワーダの2種類のトレーニングができます。より現実の空間に近づけるため、プロジェクターとスクリーンを別に購入して大きな画面で操作できるようにしました。伐木技術教育VRシミュレーターはVRヘッドセットを装着し、チェーンソーの労働災害を疑似体験できます。当面は森林文化アカデミーの研修会で使用しますが、これらの機器は現場を担当する森林技術者に使ってもらってこそ労働災害の防止や生産性の向上が図られることから、農林事務所や市町村、林業事業体へ貸し出して研修に使ってもらいたいと考えています。森林文化アカデミーでは林業デジタル機器貸出要綱を定めており、貸出の機器に追加しましたらお知らせしますので、積極的に研修会を企画してください。講師についても気軽にお声かけください。スマート林業通信14林業のVRシミュレーターを導入●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係まで▲ハーベスタシミュレーター▲伐木技術教育VRシミュレーター今回の意向調査実施箇所は、一つの林班内に収まっており、森林経営計画の新規作成が可能と考えられることから、森林経営管理権の設定は行わず、森林所有者から林業事業体への委託を市が仲介することで施業を実施することとしました。今年度の取り組み今年度は、元年度に選定した箇所のうち美濃市神洞地区で意向調査を実施するとともに、今後、意向調査を実施する箇所の抽出及び優先順位付けを行います。また蕨生中山地区においては、今年度中に林業事業体が森林経営計画を策定し、四年度以降、施業が実施される予定です。今後の課題意向調査関市、美濃市とも、昨年度の意向調査は、まずは、所有界が明確でやり易いところで実施しました。今年度は、両市ともに、市内全域において意向調査を実施する箇所の洗い出しをする予定です。意向調査を実施するには、所有界が明確である必要がありますが、中濃地域は、全体的に地籍調査が進んでいない地域であることから、今後は、航空レーザ測量等のリモートセンシング技術等を活用した所有界の明確化も併せて進めていくことが必要と考えます。森林整備両市とも、昨年度、意向調査を実施した箇所については、森林経営管理権を設定しないで林業事業体が作成する森林経営計画に基づいた森林整備を行うこととしています。また、森林経営計画に取り込めない森林については、補助事業による森林整備を行うこととしています。森林所有者から整備の意向のあった森林について、迅速かつ効率的に森林施業を行うには経営管理権を設定しない方法も有効と考えます。しかし、防災等の観点から、早急な森林整備が求められる森林で所有者が不明な森林については、市が森林経営管理権を設定することも必要と考えます。地域林政アドバイザーとの連携中濃農林事務所管内では、関市の平井和子氏、美濃市の鈴木章氏の2名が地域林政アドバイザー(ともに岐阜県地域森林監理士)として活動しています。森林経営管理制度は新しい制度であり、未知の部分も多いことから、農林事務所としても、両氏と連携して制度の推進を図ってまいります。▲中濃農林事務所管内打合せ会議MORINOTAYORI17