ブックタイトル森林のたより 815号 2021年8月

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概要

森林のたより 815号 2021年8月

国有林の現場から58飛騨森林管理署の取組について管内は、ブナやミズナラの天然林が60%、カラマツ・スギ・ヒノキなどの人工林が30%、山岳地などが10%を占めています。この地域の森林は、富山県、岐阜県、愛知県の水源林としての機能や山地災害防止などの重要な役割を担っています。また、飛騨山脈や御嶽山、白山などの山岳地域は、貴重な動植物の生息・生育地域として、観光や登山など森林レクリエーションの場としても広く利用されています。組織については、本署を高山市に置き、森林事務所(13)、治山事業所(2)を拠点に約40名の職員で管理経営を行っています。●事業方針今年度の事業については、公益重視の管理経営の一層の推進のほか、森林・林業の再生への貢献、山村地域の振興と森林の総合利用などを柱として「国民の森林」となるよう管理経営に取り組みます。飛騨森林管理署の取組について紹介します。●管内概要当署は東に日本の屋根といわれる飛騨山脈の岐阜県北部山岳地帯(乗鞍岳、御嶽山等)、西に白山といった、標高3千mを超える山々に囲まれ、宮・庄川森林計画区として高山市をはじめとする2市1村に広がる約12万ヘクタールの国有林を管理しています。3山村地域の振興と森林の総合利用地域の伝統産業の育成に資する林産物の安定供給や森林等の整備、地域の教育機関やNPOとの連携等を通じたレクリエーションの森の活性化、野生鳥獣への対策、国有林野の有効活用、人材育成をはじめとした民有林への指導やサポートなど、山村地域の活性化に向けた取り組みを推進します。●最後に「国有林があってよかった」「飛騨森林管理署があってよかった」と地域から評価されるように情報発信・提供に努めて行きます(。飛騨森林管理署)1公益重視の管理経営の一層の推進森林の多面的機能を持続的に発揮させるため、機能類型に応じた森林整備を推進します。さらに、荒廃山地の復旧整備や保安林の水土保全機能の強化等に取り組みます。2森林・林業の再生に向けた貢献民有林と連携した森林施業として「高山一色・山中山地域森林整備協定」のほか、岐阜県と連携して市村行政への技術支援などにも取り組みます。森林整備に係るコスト低減は不可欠となっており、伐採造林一貫作業システムの拡大やコンテナ苗植栽の導入等省力化に取り組みます。▲乗鞍岳▲鋼板セル谷止工▲遊々の森自然観察会MORINOTAYORI 18