ブックタイトル森林のたより 815号 2021年8月

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概要

森林のたより 815号 2021年8月

保安林における制限~立木の伐採の制限~必ず事前の手続きが必要です保安林は、森林の機能を維持増進するために、森林整備には高率の補助制度が適用されるほか、県が治山事業として実施することもあります。一方、立木の伐採方法や植栽方法など森林内での行為には制限や義務が課せられており、内容に応じて税制上の優遇措置がされています。今回は、立木の伐採の制限について説明します。伐採の制限について伐採方法手続き方法手続期間提出先禁伐伐採は禁止--主伐択伐天然林は許可が必要人工林は届出が必要伐採を開始する日の30日前までに申請伐採を開始する日の90日から20日前までに届出県農林事務所県農林事務所皆伐許可が必要皆伐限度面積の公表の日(年4回)から30日以内に申請県農林事務所間伐届出が必要伐採を開始する日の90日から20日前までに届出市町村注意事項?主伐(択伐・皆伐)は、市町村森林整備計画で定める標準伐期齢に満たない立木は伐採できません。?皆伐限度面積の公表の日は、2月1日、6月1日、9月1日、12月1日(土日を除く。)の年4回です。?間伐は、樹冠疎密度(林地面積に対する立木の樹冠投影面積との比率)が80%に達していない森林では行うことはできません。伐採をする場合は、許可又は届出など事前の手続が必要です。また、皆伐を行う場合は、伐採現場に伐採旗の設置が必要となります。詳細は、各県農林事務所にお問い合わせください。●詳しい内容を知りたい方はTEL 058-272-1111内線(3163または3164)治山課森林管理係まで森の楽園生活環境保全林の紹介「月見の森」岐阜県には、治山事業で整備した生活環境保全林が32箇所あります。生活環境保全林とは、市街地の周辺に位置する保安林のうち、山地災害の防止等と併せて自然環境の保全・形成を目的として整備された森林です。治山ダムや花木の植栽等が行われ、保健休養や自然観察の場として、多くの県民の方々に利用されています。より快適に楽しんでいただくため、生活環境保全林を管理する市町により、施設の増強や老朽化した箇所の改修などが取り組まれており、岐阜県では補助制度(集落環境保全整備事業)を設け、これを支援しています。今回ご紹介する「月見の森」は、海津市南濃町の国道258号線沿い、養老山脈の麓に位置しています。面積約37.5haの区域内には遊歩道が整備され、従来の植生に加えてサクラやアジサイなど約1万1千本余りの樹木が植えられており、四季折々の花を楽しむことができます。また、「日本百名月」及び「日本夜景遺産」認定地として登録されており、25 8段の「月の階段」を登れば、展望スペース「月見広場」から濃尾平野を一望でき、散策後は隣接する温泉施設「水晶の湯」で身体を癒すことができます。岐阜県では、今後もより多くの県民の皆様に安全にご利用いただくため、生活環境保全林の整備を応援してまいります。MORINOTAYORI 4