ブックタイトル森林のたより 816号 2021年9月

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概要

森林のたより 816号 2021年9月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係まで7月16日(金)に森林3次元計測システム(地上レーザ計測器OWL)を持っている林業事業体と管轄する林業普及指導員が集まり、OWLの理解を深め、さらなる活用を図ることを目的としてOWL勉強会を開催しました。講義では全国的にも早くOWLを導入し、OWLのプロモーションビデオにも出演されている飛騨市森林組合の上崎強さんから、OWLの活用事例を紹介いただきました。続いてOWLの開発会社である株式会社アドイン研究所の塩沢恵子さんからOWLの仕組みやさらにOWLを活用できるアプリケーションソフトなどの説明をいただきました。森林文化アカデミー(古川さん)からはOWLのデータをより生かすためにGNSSとの連携について説明を行いました。午前中の2時間は講師による説明、午後2時間は丸々意見交換の時間に充てたのですが、参加者は普段からOWLを使っており、疑問、質問が次々と出され、有意義な勉強会になりました。質問事項を何点か紹介します。QOWLの計測はなぜ斜面に対して垂直に構えるのか。Aデッドゾーンの面積を少なくするためです。QOWLのデータを森林施業提案書に活用している事例はないか。Aアドイン研究所と山口県が共同開発しており、近く販売を開始するそうです。QOWLの先進県はどこか。A今や岐阜県に最も多くのOWLが導入されています。OWLのデータから森林施業提案書を作成できるソフトは魅力であり、販売が開始されたら森林文化アカデミーで購入し、普及に努めたいと考えています。スマート林業通信15OWL勉強会を開催●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係まで勉強会の様子体もサポートすることができました。なお、タワーヤーダは、非常に高価なうえに、稼働率を高く保つことが他の林業機械よりも難しく、自社購入できる事業体は限られます。しかもワイヤロープの管理や費用的な課題があり、民間のレンタル機が存在しません。そのため、岐阜県がラマコを所有して、架線集材技術の普及を図りつつ県内の事業体に活用してもらうことには、意義があると考えています。ラマコの稼働中にはトラブルも発生します。主索のドラムが回って弛んでしまったり、作業索のブレーキが弱くなって荷上げの直後に荷が落ちてしまうなど、性能を充分に生かせないこともありました。ですが、この5年間で使いこなすコツを掴んできたという手応えはあります。今年度の現場では、「ラジキャリに比べて搬器のスピードが速い」「従来の架線よりも架設が圧倒的に楽」という嬉しい感想をいただき、1日に61往復も集材した日もあります。ラマコは、現場条件が整えば、圧倒的なパフォーマンスを発揮します。これからもラマコを県内各地の現場で活躍させていきたいと思いますので、ご興味のある方はどうぞお気軽にお問い合わせください。▲タワー控え索設置作業MORINOTAYORI17