ブックタイトル森林のたより 816号 2021年9月

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概要

森林のたより 816号 2021年9月

岐阜県立森林文化アカデミー開学までの歩みーその2ー7月号では、平成9年3月の「森林文化大学校(仮称)開学準備委員会」の設立までお話ししました。この第1回の「森林文化大学校(仮称)開学準備委員会」に提示されたのが「森林文化大学校(仮称)基本計画(素案)」で、この素案に示された森林文化大学校(仮称)の「概要」は下表の左欄の通りです。この素案を開学準備委員会で議論した結果、翌年の平成10年3月に「森林文化アカデミー(仮称)基本計画」として策定されたものが表の右欄になります。なお基本計画の策定に先行し、平成9年12月県議会において知事から「全国レベルの有識者から組織する開学準備委員会で検討を続け、基本的方向が固まってきており、その構想内容からいわゆる他の大学校と称するところとは相当性格・内容も違うということで、今後は森林文化アカデミーという仮称で整備を進める」(岐阜県議会HPの会議録から要約)との発言が有り、これ以降「森林文化大学校(仮称)」から「森林文化アカデミー(仮称)」に名称が変わりました。森林文化大学校(仮称)基本計画(素案)【基本コンセプト】21世紀の山村を担う人材の育成【開校時期】平成12年4月予定森林文化アカデミー(仮称)基本計画【基本理念】森林と人との共生【基本方向】来たるべき21世紀の地方の時代の先導役豊かな岐阜県の森林が教育素材【開校時期】平成13年4月予定【専修教育】森と木のクリエーター科(大学院レベルの教育)? 2年間、10人/年?カリキュラム<森のクリエーターコース>・地域計画(地域デザイン、環境管理、森林景観)・フォレストリクリエーション(アウトドア、保健休養、自然学校)<木のクリエーターコース>・木造建築(建築意匠、施工管理)・クラフト(クラフトデザイン、加工技術)<共通>・作品制作森と木のエンジニア科(大学レベルの教育)? 2年間、30人/年?カリキュラム<森のエンジニアコース>・地域文化、森林資源管理、フォレストリクリエーション、地域計画、マーケティング<木のエンジニアコース>・地域文化、森林資源管理、生産システム、マーケティング、木造建築、クラフト【専修教育・学習部門】森と木のクリエーター科(大学院レベルの実践的教育)?2年間、20人/年?カリキュラム<森のクリエーターコース>・森林情報(資源管理、森林景観等)・森林環境(水環境、環境管理等)・森林健康(アウトドア、森と健康等)<木のクリエーターコース>・木造建築(建築意匠、施工管理)・木工(クラフトデザイン、加工技術)<共通>・作品制作森と木のエンジニア科(大学レベルの実践的教育)? 2年間、20人/年?カリキュラム<森のエンジニアコース>・地域文化、森林資源管理、フォレストリクリエーション、地域計画、マーケティング<木のエンジニアコース>・地域文化、森林資源管理、生産システム、マーケティング<共通>・山村経済、山村文化、森林生態、森林造成管理、マルチメディア操作※「大学院レベルの教育」「大学レベルの教育」との標記は、実際に大学院等の教育課程を言うものでは無く、ハイレベルの教育という意味で、平成8年度に開校した岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(現、情報科学芸術大学院大学)の枠組みを参考にしたものです。※表の中のカリキュラム等の記載内容は、比較に影響の無いと思われるものは省略しました。※紙数の関係から「短期技術研修部門」は当初は「技術研修」、生涯学習講座部門は「県民森林講座」と標記されていたことの紹介に留め、各部門の内容は省略します。「森林文化大学校」と「森林文化アカデミー」の一番大きな違いは、森と木のクリエーター科の定員が10人から20人に、森と木のエンジニア科が30人から20人になったことです。筆者が当時調査したところでは、大学院生と大学生の一人当たりの教育に必要とされる面積(教室等の必要面積算定根拠)は、具体的な数値は忘れましたが、大学院生の方が大学生よりかなり大きく、教室等の面積がそれまでより増えました。また、森のクリエーターコースの地域計画等の専門分野(大学の研3MORINOTAYORI