ブックタイトル森林のたより 816号 2021年9月

ページ
9/22

このページは 森林のたより 816号 2021年9月 の電子ブックに掲載されている9ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

森林のたより 816号 2021年9月

プログラム紹介!!岐阜県立森林文化アカデミー内にある森林総合教育センター(愛称morinos)で実施しているプログラムについてご紹介します!今回はmorinosと県の教育委員会が連携して実施した「高等学校新任教諭研修(野外体験プログラム)」についてです。全国的にみても、幼児や小学生と比較して、中高生の森林体験は少ないといわれています。今回の研修は森林文化アカデミー萩原先生と谷口先生が担当し、新任の先生方に岐阜県の豊かな森林(自然)を全身で感じるとともに、森の中でのチームビルディングを体験してもらい、森林での体験を効果的に取り入れるきっかけとなることを目的として行いました。ウォーミングアップまずは、萩原先生から、研修の目的が説明されました。「聞いたことは、忘れる」「見たことは、覚える」「やったことは、わかる」「見つけたことは、身につく」。学びを生業とする教員の方々に理解してほしいこととして、体験を通して自らが発見することが重要であり、身体を使っての体験の機会を生徒たちにつくってほしい、ということでした。身体で感じる次に、萩原先生が担当する「感じる」体験へ。森に入って木の幹や葉に触れたり、鳥のさえずりに耳を澄ませたほか、沢の中を裸足になって歩き、身体全体を使って自分で「感じる」ことをしてみます。そして先が分からない場所で相手に身を委ねること、不安がないよう導くことを体験するため、目隠しをして森の中を連れて行ってもらうプログラムも実施。「水がつめたい」「はだしがきもちいい」「体験しないとわからないことって多いかも」という感想や、目隠しで自分の前が見えないことで「相手の立場に立つことの重要性が分かった」という感想も。▲裸足で沢を歩く▲目隠しで身を委ねる▲なかなか火が付かず頑張る班▲無事にお湯が沸いて笑顔で乾杯する班チームビルディング谷口先生は、森の中でのチームビルディングとして、鍋、水、マッチなど限られた材料だけを渡して、指定した時間までにお湯を沸かすミッション「森のティーパーティ」を実施。楽しそうなタイトルと裏腹に、集めた枝や葉が湿っていて時間までにお湯が沸かないチームが続出しました。「自然の中では、思ったことがうまくいかないことの方が当たり前。その都度チームで話し合っていく必要がある。」と伝えると、「失敗を経験することが重要で、その次にどうするかを生徒たちに考えさせるようにしたい」などの感想が返ってきました。森の中での体験により、新任の先生方が体験による学習を効果的に取り入れてもらえたらとてもうれしいです。こうした体験はmorinosのHPで開催をお知らせしています。新型コロナウイルス感染防止対策の状況により実施しない場合もあります。興味を持ってくださった方は、morinosのホームページ、動画YOU TUBEをご覧ください。ホームページhttps://morinos.net開所時間10:00~16:00YOU TUBE検索「morinosチャンネル」定休日毎週火・水曜日morinosHPYouTube「morinosチャンネル」9 MORINOTAYORI