ブックタイトル森林のたより 817号 2021年10月

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概要

森林のたより 817号 2021年10月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0574ー25ー3111可茂農林事務所まで7月27日と28日に林業のデジタル化に向けたGNSS測量普及研修会を開催しました。令和3年度から森林整備事業の区域測量の手法にGNSS測量が採用されることから、GNSSの仕組みを学び、広く普及することを目的に開催しました。参加者は各回10人程度の少人数制にして理解を深めるため、4回に分け、合計55人が受講しました。研修内容は、まず森林文化アカデミーの古川技術課長補佐からGNSSについての説明、続いて森林整備課の堀部技術課長補佐から森林整備事業の申請・検査におけるGNSS測量の手順について説明を行いました。その後は2班に分かれて、株式会社ジツタが扱うGNSS測量機器の紹介と操作方法の説明、もう1機は森林文化アカデミーから高精度計測が可能なGNSS測量機器を紹介しました。参加者からは「機器は扱っていたが、研修を受けてGNSSの理解が深まった」、「1人で測量が可能で、測量成果を地図に正確に反映できる」、「森林整備事業の申請等に使えそうなので導入したい」等の意見が聞かれました。森林整備事業ではGNSS測量以外に、オルソ画像による申請・検査も採用されるため、昨年度に引き続きドローン操作研修及びオルソ画像作成等の研修も年度末に向けて企画する予定です。スマート林業通信16GNSS測量普及研修会を開催●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係まで研修会の様子「環わの森もり」の広葉樹施業地では、13年前に植栽され、丁寧に管理されたクヌギ林を見学しました。この視察を通じて、各委員には、当管内でのシイタケ原木林生産の実際について理解していただくとともに、コナラ林等の森林整備には、様々な課題や問題点があることを認識していただきました。「整備指針」の活用について整備指針は可茂農林事務所のホームページに掲載するとともに、管内の関係者に配布しました。今年度に入り、管内の原木シイタケ生産者の方がこの整備指針に基づき、自伐林家型地域森林整備事業の事業計画書を作成し、来年度以降の事業実施に向け準備を進められており、早速、整備指針が活用され始めています。今後について可茂管内の広葉樹林では、以前はシイタケ原木の生産が盛んに行われていましたが、伐採され、萌芽更新後に放置されて高齢化してしまった林分も所々に見られます。今後、本整備指針を踏まえ、県の補助事業も活用しながら、シイタケ原木林の整備を促進するとともに、地元で生産された原木を活用したシイタケの増産が進むよう活動していきたいと考えています。▲補助事業実施に先立って実施した現地検討の状況▲環の森のクヌギ林▲「可茂地域広葉樹林整備指針」の検討状況▲萌芽せずに枯損した根株の状況MORINOTAYORI19