ブックタイトル森林のたより 818号 2021年11月

ページ
13/22

このページは 森林のたより 818号 2021年11月 の電子ブックに掲載されている13ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

森林のたより 818号 2021年11月

岐阜県森林組合連合会のお仕事その2「世界で一つだけの…」皆さん、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」をご覧になったことがあるでしょうか?ヒロインの永浦百音(ももね)が、大学受験に失敗して、気象予報士という仕事に出会うまで祖父のつてを頼って森林組合で働くというくだりがあります。第1週から7週目あたりまで頻繁に森林組合が出てきて、その仕事内容を分かり易く見事に表現してくれています。関係者の私にとっては、とても嬉しいことです。この話のメインのエピソードとして、百音が、地元の人々と協力して、地元の木材で小学校の机の天板を作るというプロジェクトを成功させます。やってますよ!うちの県森林組合連合会(以下県森連)業務部も!県産木材で天板を作り、県内の学校へ納入しています。前置きが長くなりましたが、県森連業務部は、山にかかわる多様な要請を実現する部署です。その具体的な内容は、仕事や生活に必要な物、製材品はもちろん、鉈(ナタ)、鋸(ノコ)、除草剤、ヒル忌避剤、高性能林業機械、ICT機器、タイヤ、入浴剤から苗木まで販売し、保険も取り扱っています。また、チラシの作成や会議の企画運営までやったりする「山の何でも屋」です。例えば、県森連が地元材を活用して開発したウッドチップ舗装は、全国の運動施設に採用されており、我が県の高地トレーニング施設のランニングコースにも採用されています。このコースは、青山学院大学をはじめ多くのトップアスリートに利用されているのは周知のところです。ウッドチップ舗装事例最近、業務部が特に力を入れているのが、地域や企業との連携による商品開発です。公園や登山道整備等の施設整備は、発注者となる市町村や地域のこだわりが色濃く出るものです。東屋や看板等は、オリジナルものの依頼も多く一から設計がしばしばあります。また、施工場所も山の中だったりすると施工に一工夫二工夫も必要です。こういった「一点もの」の受注は、大変手間がかかり、儲かる仕事ではあり■岐阜県森林組合連合会荻巣雅俊ませんが、発注者の方々と地元森林組合の協力も得ながら、木の伐採から加工そして施工まで関わらせていただくことで「世界で一つだけのもの」をつくりあげる達成感を共有できることは格別なものです。ここ最近、欧州メーカーの向こうをはって、チェンソー防護パンツ等林業用品の売り上げを伸ばした国内企業があります。アウトドアの(株)モンベルです。まさに「安全はかっこいい!」特に、パンツの売れ行きが好調で欠品する時期も生じました。実は、これら林業用品の開発にあたっては、業務部スタッフがモンベル担当者と何度も意見交換させていただきました。なので、好調の要因は、うちの業務部のおかげだと、私は勝手に思っております。もちろん、業務部でもモンベル商品を販売させて頂いており、今年度は昨年度を上まわる実績です。今後も、病院のセラピーロードの設計やモンベルと連携したオリジナル商品開発など夢はつきませんが、小池部長以下スタッフ一同「なくてはならない業務部」をモットーに頑張っていきますので、どうぞごひいきを!所属の森林技術士(モンベル着用)東屋施工事例13MORINOTAYORI