ブックタイトル森林のたより 820号 2022年1月

ページ
14/20

このページは 森林のたより 820号 2022年1月 の電子ブックに掲載されている14ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

森林のたより 820号 2022年1月

現在二人は別々の場所に行くことが多くなり、ともに公共工事、開発などの支障木の伐採作業に従事しています。天然生林の現場が多いのですが、人工林のヒノキを伐採することもあります。やはりまだまだ力不足で班のバランスを考えると我々は別々の現場になりますね(矢野さん)。私にはトイレのこともあって、今の現場も多治見市内のコンビニが近くにある場所です。配慮していただき、たいへん助かっています。最初は体力的にも厳しく、つらい思いもしましたが、徐々に慣れてきました(山口さん)。Q林業就業移住支援金を申請したそうですが、その感想は?会社の立て替えにより4月に支給していただけたので、物入りの時期にたいへん助かりました。その際、5年間は辛抱しないとそっくり返してもらうことになると説明も受けましたが、今のところ、そんな心配はいりません、大丈夫です!(矢野さん、山口さん)Q林業グループ(陶都林材クラブ)に加入して期待することは?山田社長が会長で、最近はコロナ禍で活動(管内3市の行事に出展、ヒノキの丸太切り、なめこの菌打ち体験)ができていないと聞いていますが、興味はあるので、参加してみたいです。他にも無理なく、様々な現場、森林を見て学ぶ機会があると良いですね(矢野さん、山口さん)。Q今後の抱負、活躍したい分野は?多くの経験を積み、大型免許をはじめ資格を取り、重機の操作技術も身に付け、オールマイティに現場の仕事ができるようになりたいです。11月20日開催の「岐阜県伐木安全技術評価会」に、山田林業からは先輩と自分の二人が参加するので、現在の力量を試してきます(矢野さん)。私も伐倒、重機の操作技術などを身に付け、間伐などの森林整備の仕事もしてみたいと考えています。今後もこの仕事を続け、女性の後輩が増えるとうれしいですね(山口さん)。取材を終えて今年4月の仕事始めの日に山田社長に連れられて、お二人があいさつにお越しくださった時に「地域の人」で紹介することを決めました。以来、気になって様子を伺うと現場で頑張っていると教えていただき、今回の取材で逞しくなったお二人と再会することができました。今後のご活躍を期待します。令和3年度(株)山田林業に新規採用された矢野宏樹さん(23才)と山口穂奈美さん(24才)をご紹介します。山田輝幸社長によると、「現在、森林技術者の若がえり、育成する時期と考えており、新規採用にも積極的に取り組んでいる」とのことです。Q山田林業に就職したきっかけは?(矢野宏樹さん)滋賀県彦根市出身で大学では、生物学、環境学を専攻し、自然を相手にした仕事がしたかった。リクナビ(民間企業が提供する新卒採用サイト)で何社かある候補の中から山田林業を選びました。県内では希望する会社が見つからず、隣の県という近さと自宅を出て独り立ちしたい気持ちが決め手になりました。(山口穂奈美さん)愛知県豊田市出身で環境系の大学に進学し、同じくリクナビで山田林業を知りました。大学まで自宅から通っていましたが、一度は外に出たい気持ちがあり、業務内容の説明、実際の伐倒作業なども見学して、ここに決めました。お二人とも自然を相手にした現場の仕事を希望し、伐倒作業などに従事することが前提でした。危険が伴う仕事なので親からは全面的な賛成が得られず、苦労されたようです。内定後は会社の方針に従って、チェンソーの安全教育を受講するなど事前準備をしたそうです。Q日々の業務内容は?入社当初の4月は会社有林にて、山田利幸専務(岐阜県林業士)を講師に伐倒作業などを徹底して学びました。細い立木から徐々に太い立木へと、丁寧に教えていただきました。チェンソーの手入れもそれぞれ自分で行っています。地域の人●詳しい内容を知りたい方はTEL0572ー23ー1111内線(290)東濃農林事務所まで新規参入した若い力!!【東濃農林事務所林業普及指導員大重隆太郎】(株)山田林業矢野宏樹さん・山口穂奈美さん事務所にて(左:矢野さん、右:山口さん)会社有林にて(左:山口さん、右:矢野さん)注)この日は伐採作業を行っていません。MORINOTAYORI 14