ブックタイトル森林のたより 821号 2022年2月

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概要

森林のたより 821号 2022年2月

丸太=40cm製材120mm×240mm丸太=30cmA.心去り平角B.心持ち平角図1平角材の木取り表1JAS基準強度単位:N/mm2等級基準強度E90 34.8E70 29.4E50 24.0(機械高級区分/曲げ)すら。ず、強度等に対する不安がありま係図数に3に示す2本よる機械等級区分では共にEの試験材は、ヤングは、心去り平角材が殆ど使われてお強度試験(図2)を実施しています。ことが予想されます。しかし現状でするため、スギ心去り平角材の曲げに替わり、心去り平角材が増加する強度」を満たしているか否かを確認り、今後は、心持ち平角材(図1B)森林研究所では現在、この「基準取1り2(0図mm1×A2)4す0るmmこのと平が角可材能をとな2丁貫通した節が多い心去り材のような丸太からは、仕上がり寸法程大度径の化丸が太進もん珍でしくおありり、ま末せ口ん径。こ40cmいます。ど建築物の構造計算等に使用されて原木市場等に流通するスギ材の「基準強度」(表1)があり、住宅な材JASの等級ごとに定められたはじめに製材の強度に関する基準には、製岐阜県森林研究所●土肥基生スギ心去り平角材の強度を考える(1)持ち材」では、あまり見かけること置が製材断面の中心付近にある「心去り材」特有のものであり、髄の位ような製材断面を貫通する節は「心うな形で破壊されていました。この位置したため、節を起点に折れるよ節が「引張り」の力の加わる下側に節によって分断されており、しかもの長さ方向の繊維は、この貫通したる節が存在していることです。製材立てた状態の下側に、材面を貫通すん。両者に共通したことは、平角を乾燥方法が原因とは考えられませを行っており、内部割れも無いため、ことはありますが、今回は中温乾燥発生した場合に、基準強度を下回るな高温乾燥を行い、内部割れが多く準強度を大きく下回りました。過度N/mm2、21・6N/mm2となり、基試験の結果は、それぞれ、21・7N/70にmm2区で分すさ。れし、か基し準実強際度のは曲2げ9強・度4図2曲げ強度試験●T詳EしLい内0容5を7知り5ーた3い方は3ー25森8林5研究所までいきたいと考えています。心去り平角材の利用方法を検討して積し、基準強度を満たすようなスギながります。今後も試験データを蓄ば、無駄な加工を減らすことにもつ別を丸太の段階で行うことができれい材を得ることができます。この選れば、選別を行うことで、強度の高特徴(節の位置や大きさなど)が判れました。このような材の外観上のは、基準強度に届かない材が散見さ訳ではありませんが、今回の試験でな強度低下をもたらす節が発生する「心去り材」の全てで、このようおわりにはありません。試験材No3-2(左右は木表、木裏で、矢印部分が貫通節)試験材No4-1(左右は木裏、木表で、矢印部分が貫通節)図3基準強度を下回った試験材15MORINOTAYORI