ブックタイトル森林のたより 821号 2022年2月

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概要

森林のたより 821号 2022年2月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0573―26―1111内線(305)恵那農林事務所まで林業架線の架設は、重量資材が多く、また急斜面において人力で行われており、労働強度がとても高い作業です。そんな、架設作業の労働強度軽減を図るため、今回ドローンを用いて予備線架設を行う技術の研修を企画しました。研修は郡上市内の民有林内で開催し、架線集材を行う県内の事業体等から15名が参加しました。研修内容は空撮用小型ドローンに予備線(バインダー紐)を結び、先山から土場へ向けて飛ばすというものです。参加者全員に紐を付けたドローンの操縦と土場での誘導を体験してもらい、紐を引っ掛からないように飛行させるためのコツやドローンを的確に誘導するコツなどを学んでいただきました。単純な作業ですが、予備線架設を成功させるにはこうした小さなコツを習得することが必要不可欠です。参加者からは「人力での予備線架設に比べて、楽で早い」といった声もあり、林業架線架設時の労働強度軽減に有効な技術の普及を行うことが出来ました。一度現場で実践してみたい、また研修を企画してほしいなどのご要望がありましたら、お声掛けください。スマート林業通信ドローン予備線架設技術研修を開催●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係まで20ドローンへのバインダー紐取付参加者によるドローンの操縦えてほしい」という依頼がありました。今後、補植等の保育作業が続くこともあるので技術指導を行っていきたいと考えています。技術普及の必要性岐阜県では齢級構成の平準化を図るため主伐・再造林を推進しています。その取組の中で低コスト造林や早生樹の植栽等にも取り組んでいくこととしています。これらを推進するには基本的な造林技術が作業者に備わっている必要があると考えています。その一方で、林業の低迷により主伐が控えられていた期間が長く続いたため、基本的な造林技術が忘れられていないかと今回のヒノキの枯死調査を終え感じています。今後再造林が増加することを考えると、造林技術に関する研修会の開催等により、改めて技術普及を図っていく必要があると考えています。コンテナ苗は植栽期を選ばないということが言われることがありましたが、植栽適期に植えられなかったため初期成長が悪い、もしくは枯死に至った事例が各地で報告されるようになりました。そのため、コンテナ苗であっても裸苗同様に、適期に植栽を行わなければならないと考えています。コンテナ苗の普及と伐造一貫作業が推奨されるようになり、管内でも秋植えが行われるようになったので、秋植えのことが話題となるようになりました。しかし話を聞いていると、秋植えの場合、その適期が9月下旬から10月上旬であることを知らないことや、恵那管内のように内陸の小雪地域では寒風害のリスクがあることを知らない技術者が多いことを知りました。管内の技術者に対し、コンテナ苗であっても裸苗同様に植栽適期について注意して行うことや、地域的な秋植えのリスクについて指導する必要があると思います。林業技術の指導ヒノキを枯死させてしまった関係者から「代が替わり技術的なことが分からなくなっているので教MORINOTAYORI17