ブックタイトル森林のたより 821号 2022年2月

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概要

森林のたより 821号 2022年2月

国有林の現場から64国有林で山登りin岐阜署山頂には佐藤六左衛門清信によって「鉈尾山城」が築かれていました。その鉈尾山城の由来は、四方を釣り壁で構えられた城の造りで、鉈一丁で壁を切り落とせば何千騎もの敵を防ぐことができるものであったと伝えられています。今は建物等は現存していませんが、当時の虎こぐち口(城の出入り口)、曲くるわ輪跡の石垣を見ることができます。古城山(山頂)へは、美濃市運動公園を発着とした周遊登山道(全長約4.1km)も整備されていますので、幅広い年代の方々が楽しめる登山道となっています。アウトドアブームが続いていますが、山登りもその一つです。国有林の山にも多くの登山者が訪れます。今回は、岐阜森林管理署が管理している国有林内の山を2箇所紹介します。?美濃市の古城山美濃市の南東部に位置する古城山(標高437m)は、美濃市内の小学校、中学校、高等学校(武義)の校歌にもその名が歌われているなど、市民には大変なじみ深い山です。この古城山は、その名が示すとおり、戦国時代には鉈なたおやま尾山と呼ばれており、登山口は、下呂市萩原町山之口の山之口国有林と高山市一之宮町の宮国有林にあるほか、信仰の山として有名な位山(標高1529m)からも天空遊歩道という尾根伝いの登山道が延びています。その稜線は飛騨川と宮川との分水嶺となっています。山之口登山口から頂上までは約3時間かかります。特に秋はドウダンツツジの紅葉が美しく、多くの登山者で賑わいます。また、宮国有林側には「宮の大イチイ」などの巨樹巨木が存在し、高山市が「源流の森」の尊さや森林の持つ多面的な機能を広く知ってもらうため森林教室を実施しています。国有林の山は、本格的な登山装備が必要な場合があります。特に川上岳は積雪が多くアクセス道が通行止めになることもあるので、冬期の登山は大変困難です。(岐阜森林管理署)山頂付近では、眼下に広がる美濃市のうだつが上がる町並みや、天気が良ければ東には北アルプス・中央アルプス、西には伊吹山・養老山脈、南には濃尾平野、北には鷲ヶ岳等々を見ることができます。麓には、岐阜県森林総合教育センター(morinos「モリノス」)があり、小さな子供から大人まで自分のペースで自分のやりたいことを体験できる施設もあります(営業時間は午前10:00~午後4:00まで火・水曜日は休館日)。一度足を運んでみてはいかがでしょうか。?下呂市の川かおれ上岳下呂市と高山市にまたがる川上岳(標高1625m)は、位山舟山県立自然公園内にあり日本三百名山に選定されています。山頂は笹原のため360度の大パノラマで、御嶽山が正面に見えるほか白山まで遠望できます。▲鉈尾山城石垣跡▲古城山からの展望▲川上岳からの展望▲川上岳の紅葉MORINOTAYORI 18