ブックタイトル森林のたより 822号 2022年3月

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概要

森林のたより 822号 2022年3月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0576―52―3111下呂農林事務所まで令和2年度に県で独自に開発した林業用無人化技術について、昨年度末は新型コロナウイルス感染症の影響で報道関係者のみの公開としたため、11月と12月に実証試験を兼ねた現地見学会を開催しました。11月24日?25日は白川町和泉地内の森林で、高所無人掘削機を活用した地拵え・造林作業の現地見学会を開催し、森林技術開発・普及コンソーシアムの会員等21人が参加しました。森林内で機械を稼働させるには根株処理等の作業が増えますが、それでも機械化による作業効率は人力作業の約2倍。何より省力化を図ることができ、労働災害の発生防止、林業の3Kイメージを払拭できます。また、森林内に機械が乗り入れると土壌条件が悪化して苗木が育たないという意見があります。白川町の現場はヒノキのコンテナ苗100本を植栽して枯れたのは1本だけ。全体に苗木の生長は旺盛で、必ず枯れるものではないことを実証しました。12月8日?9日には岐阜市山県岩地内の森林で、リモコン草刈機の現地見学会を開催し、42人が参加しました。当初は9月に下刈りを含めた試験を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で12月に延期となり、傾斜地における走行能力試験として開催しました。リモコン草刈機の走行能力は高く、下刈りの機械化は実現できると感じました。ただ、枝条や根株は走行の支障になるので、機械化を前提とした集材、地拵え、植栽を行う必要があります。今後は試験地を増やし、研修等の開催を通して造林・育林作業の機械化を普及したいと考えています。スマート林業通信林業用無人化技術の現地見学会を開催●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係まで21リモコン草刈機の走行能力試験うち、下呂管内では、豪雨災害で被災した萩原町羽根出水洞、小坂町長瀬白土洞の2地区計画しました。林業と国土保全を両立させるために必要な山地災害リスクを考慮した森林整備に関する知識と考え方を身に付けるために市、林業事業体、農林事務所の治山、森林整備担当者を対象に研修会を開催しました。講師は、岐阜県森林研究所職員にお願いしました。研修では、山地災害リスクを考慮した森林整備【計画編】、【道づくり編】、【伐採編】について講義をいただきました。受講者には、山地災害リスクの評価に必要な知識、山地災害リスクを考慮した森林整備、下呂管内における地形や地質について理解を深めていただくことができました。終わりに「下呂市もりづくりセンター(仮称)」構想については、森林組合、市、農林事務所が中心となって、早期の設立にむけて検討をすすめているところです。設立後の詳しい活動内容等については、今後お伝えしていきます。今後は、これまでの議論を踏まえて具体的な施策などの検討を行い、令和4年度の中頃までには下呂市森林づくり基本計画(仮称)を完成させる予定です。事前防災モデル地区整備プロジェクト本年度、林政部の重点的に取り組む施策として、市町村等と連携した治山施設と森林整備を組み合わせた事前防災モデル地区が県下5地区の▲林業事業体の意見交換会MORINOTAYORI17