ブックタイトル森林のたより 822号 2022年3月

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概要

森林のたより 822号 2022年3月

森清流の国ぎふと水を巡る旅■一期一会の春に「願わくは花の下にて春死なむその如月の望月の頃」(西行)今年も春が巡ってきます。そして当たり前のことですが、今年の桜が咲きます。毎年訪れるあたりまえの風景として。人生100年時代と言われます。それは、言い換えると、私たちはたった100回しか桜と出会うことができないということです。それを多いと感じるか、少ないと嘆くか…。出かけてみませんか?今年はガイドブックやSNSの情報じゃなく、自分だけの桜との出会いを求めて。一期一会の春を探しに…。だって、100回のうち、もう〇〇回(自分の年齢を入れてください)は思い出になってしまったから。※釈迦の入滅は旧暦の2月15日と伝えられており、西行のこの歌は、自分も同じ頃にとの思いを歌ったと言われます。その後西行は釈迦の入滅に1日遅れること、建久元年(1190)2月16日に亡くなります。藤原定家は西行の最期を聞き、「望月のころはたかわぬ空なれど消えけむ雲のゆくへ悲しも」と歌を残しています。【森林のたより編集担当】5MORINOTAYORI