ブックタイトル森林のたより 825号 2022年6月

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概要

森林のたより 825号 2022年6月

林道「相生~落部線」は、郡上市八幡町有坂地内の市道坪佐・竜牙線を起点とし、長良川右岸の中腹を国道156号線と併走するルートで、大和町落部地内の県道白鳥板取線とを結ぶ、総延長12・9km、幅員4・0~5・0mの開設同時舗装の森林基幹道です。本路線は、県代行事業として岐阜県が事業主体となり、平成8年度に工事着手し、その後25年間の長い歳月と総事業費36億5千万円を投じて、令和3年9月に全線完成となりました。利用区域面積は1,289haであり、その内訳としてスギ、ヒノキなどの人工林が782ha、天然林が507haと、人工林が全体の61%を占めています。人工林の齢級構成は10齢級以上(46年生以上)の面積が490ha、割合で63%を占めており、主伐または搬出間伐などの木材生産に適した森林となっています。本路線は既設の林道や作業道などと接続する線形として計画したことに加え、利用区域内では、開設と並行して新たな森林作業道が作設されるなど、林内路網が構築されてきました。これにより、効率的な木材搬出が可能となり、森林整備が進められています。郡上管内では、平成27年9月に当林道と近接した白鳥町地内において、国内最大級の大手製材企業と県内林業関係者で構成する長良川木材事業協同組合が事業主体となる大型製材工場が本格稼働を開始しました。令和4年度には年間9万m3、将来的には10万m3の木材需要が見込まれており、地元郡上市では木材需要がますます高まっております。このたびの全線開通により、今後さらに森林整備を推進し、木材需要に対応するためのより効率的な木材搬出、輸送などに活用されることで、地域の今後の林業のさらなる振興が期待されます。本路線の開通により、郡上管内の県営林道工事は1路線が完了となり、現在は4路線で新設工事を進めています。当事務所では郡上市と連携して、森林整備の推進など地域の期待に応えるべく、新規路線の計画策定を進めています。森林基幹道「相生~落部線」が全線開通しました郡上農林事務所林業課MORINOTAYORI3