ブックタイトル森林のたより 826号 2022年7月

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概要

森林のたより 826号 2022年7月

シリーズ『森林・環境税』で“緑豊かな清流の国ぎふづくり”県では、「清流の国ぎふ森林・環境税」を活用し、県民みんなで豊かな自然環境を守る様々な取組みを行っています。こうした取組みの内容について連載で紹介します。3環境保全林整備事業【事業概要】森林所有者による森林整備の実施が困難な水源地域や渓流域、急傾斜地等の森林について、水源涵養、水質浄化、土砂流出防止、生物多様性保全などの森林の持つ多面的機能の維持・向上・回復を目的とする水源涵養等保全林の整備を進めます。また、人里に近い里山林について、快適環境形成や保健・文化などの機能の維持・向上・回復を目的とする生活保全林等の整備を進めます。森林所有者と事業実施者、市町村が本事業の実施に合意し、三者で協定を締結し事業者が間伐を実施する場合、県は森林整備に係る費用等を助成しています。【補助対象者】市町村、森林組合、生産森林組合、森林組合連合会、森林整備法人、林業事業体、特定非営利活動法人等【補助率】10/10(上限あり)【水源涵養林等整備の事業内容】●除伐(5齢級以下の林分)不用木の除去、不良木の淘汰●間伐(12齢級以下の林分)不用木の除去、不良木の淘汰●更新伐(18齢級以下の林分)不用木の除去、不良木の淘汰、支障木やあばれ木等の伐倒●国土強靭化間伐(概ね10年間間伐履歴がない渓畔林で13齢級以上18齢級以下)不用木の除去、不良木の淘汰●関連条件整備【生活保全林等整備の事業内容】≪令和4年度:新規≫●不用木の除去不用木や不良木、支障木の除去や淘汰●修景等環境保全枯損木等の除去、枝葉の除去、下草刈り等の林床整備●森林業害虫の防除被害木の伐倒、薬剤処理、破砕、搬出運搬等●放置竹林の整備[管理がなされず過密な竹林]伐倒、林内整理(枝払い、集積)【林内の様子】【圏域別実施面積】(水源涵養林等整備)平成24年度~令和3年度飛騨3,785ha東濃4,007ha岐阜3,737ha中濃6,754ha西濃2,833ha【効果】間伐を実施した箇所について、モニタリング調査を実施した結果、形状比(樹高÷胸高直径)の改善が見られたほか、下層植生被覆率(地表から高さ50cm以下の植物が地面を覆っている割合)が施業直後と比較して増加しており、地面には雨水により削られた跡も少ないことから、降雨による土砂の流出が防止され、水源涵養機能も高まりつつあるものと考えられます。実施前【樹冠の様子】実施後【これからの取組み】清流の国ぎふ森林・環境基金事業の第3期(令和4年度~令和8年度)には、10,500ha(2,100ha/年)を目標に、引き続き環境保全林の間伐を推進します。実施前実施後【森林経営課江﨑陽介】●詳しい内容を知りたい方はTEL 058-272-1111内線(3195)まで13MORINOTAYORI